付加価値をどれだけつけることが出来るのか?それが一番大事(マンブラザーズバンド)
私、今日は休み。
と言っても、店頭にいないだけで、セミナーに参加しておりました。
店頭にいなくても、基本的に仕事しています。
今回参加したセミナーはとても考えさせられるものでした。
何がって?
ブログタイトルの通り、「付加価値をどれだけつけることが出来るのか」ということがいかに大事かを改めて(強烈に)実感したからです。
以前(1年以上前)、このブログでこんなものを書きました。
読んでない方はぜひ読んでください。
私たちのような小さな飲食店は「付加価値をプラスして、売価をどんどん上げていく」のがセオリーなのです。決して、安売りをウリにしてはいけません。
この考え方を今日のセミナーで改めて実感した次第です。
さて、今日のセミナーの講師は誰だったでしょう?
はい、この方でございます。
ここのガトーショコラは色んなところ(メディア等)で目にしていたので、行ったことはありませんでしたが知っていましたし、マーケターなら当然チェックしている店です。ここに書いてある記事が全てですね。今日のセミナーもほぼこの記事の通りです。
このお店は新宿御苑にあるのですが、18坪のお店です(えッ!私の店と変わらないよ)。
では、年商はいくらでしょうか?
ヒント:1本3000円と超高額ですが、ガトーショコラだけのテイクアウト専門店です。
何と、ビックリ、、、、
年商3億円(今期予測)だそうです。
ん?何を言っているのかな?ゼロが二つ三つ多いのでは?
いや3億です。300,000,000円です。
ゼロが多すぎて良く分からないレベルです。
つまり、、、
年商3億円 ÷ 1本3000円 = 年間売上10万本!!
年間10万本 ÷ 営業日数300日 = 一日当たりの販売本数333本!!
まさに、ファンタジーの世界です。全く理解できません。
さらに凄いのは、、、
良いですか、皆さん、ビックリしますよ。
「レシピ」も、使っている「素材」も公開しているのです。
え?????
つまり誰でも同じものを作ることが(物理的には)可能だということです。
しかも、従業員は4名だそうです(ほぼ店にはいない社長は除く)。
そして、ネット通販は更に高いです(4860円、つまりECサイトや運送業者へ払う手数料等は消費者負担ということになるよね?)。
つまり、それくらい「付加価値」というのは重要だということです。
そして、何より私たち「経営者のマインド」がとても重要だということ。
「安くしないと売れない」と言うマインドの経営者
「高いから売れるんだ」と言うマインドの経営者
180度真逆ですね。
あなたはどっちが良いですか?
今後、日本の人口は減っていきます。これは確実です。
人口が半分になったら、単順に考えても売上は半分になるのです。
(これをインバウンドで補おうとういうのは幻想だと私は思っています)
私は迷わず後者を選びます。
あなたはどうしますか?
PS.石原明さんというコンサルが良い本を書いています。ぜひ読んでみて下さい。
まあ、野菜が高騰してるなあ。まあ、儲からないわよ。うんうん、だったらどうするか?必至で考えるわけです。
昨今の異常気象による農作物不作からくる供給不足。店頭価格の高騰。こればっかりは飲食店側からすれば、どうしようもない。当たり前だが、天候相手じゃあ価格コントロールなんかできないもんね。
飲食店を経営するうえで、不安定な仕入れ価格を容認出来る程、余裕はないはず。だとすれば、そういった天候リスクを常に抱えた「野菜」をウリにするのはデンジャー、ハイリスクだと思うのです。だったら、肉か?となりますが、肉は肉で狂牛病や鳥インフルエンザなどもあるわけです。どっちもどっちかあ、うーん、難しいなあ。
飲食店は悩みが絶えないのです。キ―――――!
だからこそ、飲食店は「ドリンク」に活路を見出すべきなのですよ。
次回は当店が取り組んでいる「ドリンク」をご紹介しますね。
お楽しみに!!!!!!!
久しぶりにpopを公開してみます。
9月から秋冬メニューがスタートしました。
今回もたくさんのpopを作ったわけですが、一部を公開します。
皆さんの意見をどうぞ聞かせて下さいね。
楽しみにしております。
まずはコレ。
「五感を刺激する」文言を入れてみました。
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚のことです。
これらを念頭に置いたワードはとても大事です。
日本人は特に見た目(視覚)と香り(嗅覚)を重視する傾向があります。
この2つをぜひ入れましょう。
次のpopはコレです。
日本人は「そのまま」を好みます。
所謂、「素材の味」というやつデス。
何故か、味付けをすることを嫌います。
(男性は女性の「すっぴん」に興味津々です。面白いですね。根っこが同じです)
今回のドリンクも、苺とマンゴーがどーん来るように仕上げてみました。
さあ、結果がどうなるか楽しみです。
皆さんは今回のpopを見てどう感じましたか?
オーダーしてみたいと思ったかしら?
ぜひ、みなさんのご意見も聞かせて頂けると嬉しいです。
個人店は巨大チェーンから学ぶべきなのね。ホントコレな。
どうもこんばんは。
飲食店はそろそろ秋メニューのデビュー時期になりますね。
試作やメニューブック作りに忙しいかと思います。
もちろん私も最近毎日徹夜の日々が続いております。
私たちのような小さな店舗は、POPやメニューブックを作る専属の部隊がいるわけではありません。
店にも出るし、仕入れにも出るし、販促もするし、メニュー開発・写真撮り・POPやメニューブック作りの全てを一人でやっている方も多いのではないでしょうか?
ご苦労様でございます。
さて、先日、皆さんに役に立つであろう記事をいくつか見つけたのでリンクを貼っておきますね。一昔前までは、こういう記事は専門書や業界新聞を読まない限り、知ることがなかったものです。インターネットというのは本当に優れものです。今ではタダでいろんなことが知ることが出来るのです。ありがたや。
こんな記事です。ぜひ読んでみて下さいね。
マーケティングがいかに大事か?
良く分かる事例ですね。
自分の店のターゲットは一体誰なのか?
そして、そのターゲットに対して、適切な媒体を使って、適切なタイミングに販促が出来ているのか?
ただ、鳥貴族や串カツ田中って巨大チェーンですが、先陣を切って色々チャレンジしているから、スゴイよなあと思うのです。
「とにかくやってみる。ダメなら修正すれば良し」
私たち個人店が多いに見習わなければならない点ですね。
反省。。。。
読んでいる本の紹介んとう
良く聞かれることがある。
「どんな本を読んでいるのですか?」
「どんな音楽を聞いているのですか?」
まあ、良く聞かれる。
何を意図して聞いてくるのか不明でなのだ。
いや、本当はその意図が分かっているのだけれどね。
この手の質問の意図は2パターンしかない。
①ただの話題作り、会話のきっかけ作り
これは天気の話と同じパターンだ。
「今日も暑いですね~」というアレだ。
この場合は私は「忙しくて最近全然読んでないですよ(聞いてないですよ)」と適当に答える。
まともに答えたとしても意味はない。
何故なら、私が読んでいる本や、聞いている音楽には興味がないのは明白だからだ。
そして、この程度の質問しかできない人と(くだらない)時間を共有するほど、私は暇ではないのだ。
②本当に何の本(音楽)か気になる場合
まあ、まれにこういう場合もあります。
もちろん、こういう前向きな人には正直に教えます。
ただ、絶対に貸しませんよ。
貸したって読まない(聞かない)からです。
過去さんざんこういうことがあったから、断言します。
絶対に読まないし、聞かないです。
私も人から本やCDは借りません。
何故か?
「自腹」でないかぎり、読まないし、聞かないし、身につかないからです。
「身銭」を切らない限り、何かを学ぼう、何かを得ようとしないのです。
そんな私がおススメする本を今回特別に紹介します。
マーケティングの初歩が分かりやすくまとまった小説スタイルの本です。
もちろん、私は「買って」読んでいますから、当然持っています。
でも貸しません。あなたも「買って」読んでくださいね。
このシリーズは小説としても秀逸で面白いです。
大学生には実感として沸かないから、理解できないかな。
その一方、社会人の営業マン畑の人にはきっと面白く読めるハズ。
次はコレ。
あっ、作者が一緒やね(読み終わった後に気付いた)。
飲食業界の人はぜひ読んで欲しい(もちろん自腹で)。
あとは、うんそうだなあ、、、
なんだかんだ言ってドラッカーは偉大なんだな。
今回はマーケティングや経営の初心者向けのもの(かつ、小説スタイルで読みやすい本)をピックアップしてみたのだけれど、よくよく考えるとこの本に書かれれていることって、本当に経営の軸になる部分なんだよなあ。今、数年ぶりに読み返してみても為になる本です。これからもきっと読み返す本だと思います。
今後も折に触れて、こういった形で私が読んでいる本を紹介していきたいと考えています。
自分(会社)の将来のために、今いかに投資するかという問題なのだ。
言い訳ばかり探してしまう経営者
また、当店の近くの飲食店が閉店しました。
カウンターがメインで、コック服を着たシェフがお客の目の前で肉を焼くスタイルの店です。
以前、この店のオーナーと話す機会がありました(閉店する半年くらい前かなあ)。
商店街の会合でのことです。
オーナー曰く、店の売上が激減していて困っているとのこと。
原因は
①ビルの改修工事中で足場が組んであり、店の視認性が悪くなって客が減った。
②車の通りが多いにもかかわらず、店の前の通りに信号がない。
信号がないから、通りの反対側からのお客がこちら側に渡って来ない。
こんなことを延々と商店街の会長に訴えているのです。
終いには「信号をつけて欲しい」とまでいうわけです。
この時、私は「ああ、この店は近いうちにダメになるだろうな」と思いました。
案の定、閉店です。
売り上げが悪い原因を、「自分以外の何か」のせいにしてしまう。
オーナーがこれを言い出したら、危険信号です。
天候のせい、ライバル店のせい、商品のせい、スタッフのせい…
これを言い出したらキリがありませんね。
私も経営者ですから、確かにそう思いたい気持ちも痛いほどわかります。
売り上げが悪い日はやっぱり落ち込みます。
しかしながら売り上げが悪いのは「経営者である自分の責任」だと思っています。
自分の行動(つまり販促)が足りないから売り上げが悪いのです。
あと50万円、100万円売り上げを上げるためには、何をしたら良いのか?
ネット広告を打つのか、チラシを打つのか、クーポンを配るのか、イベントを開催するのか…
どうやって目標の客数を集めるのかを真剣に考えて計画する。そして行動する。
経営者ってホントにつらいなあ。
すべて結果責任です。
極端な話、ビジネスなので、遊んでいても(たまたま)上手くいけば称賛され、どんなに頑張っていても失敗すれば叩き落される。
まあ、そんな世界です。色んなリスク背負ってやってます。
いかん、いかん、愚痴っぽくなってるなあ。
愚痴ってたら、自分もそういう人間になっちゃうから、もう愚痴止めます!
ホリエモンが解決しくれるらしいです。
ありがたい本です。おススメです。
人手不足倒産について考える ~生産性向上だけが残された唯一の道~
人手不足で倒産。
笑えないです。こんな悔しいことはないでしょう。
ご存知の通り、生産年齢人口が減っているからですね。
今後も加速度的に減っていきます。
全ての業種において人手不足が深刻化していくのは必然です。
飲食店もどこもかしこも「スタッフ募集中」です。
僕のところは現状何とかなっています。
先手を打って、社員をひとり増やしたからです。
でも今後はどうなるかは不明です。
解決方法はひとつしかありません。
一人当たりの生産性を向上させる。これだけです。
今まで、3人で回していたのを2人で回す。
1時間かけていた仕込みを30分にする(あるいはゼロにする)。
一人当たりの生産性を向上するためにどうするか?
オペレーションを見直す。
メニュー構成を見直す。
そして、一人当たりの生産性が向上するとどうなるか?
給料が上がるということです。
経営者は「生産性」に関して、常に意識して実践していかなければならないんだなあ、と改めて強く実感した次第です。
デービッド・アトキンソン 日本再生は、生産性向上しかない! (ASUKA SHINSHA双書)
- 作者: デービッド・アトキンソン
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2017/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
生産性向上だけを考えれば日本経済は大復活する シンギュラリティの時代へ
- 作者: 三橋貴明
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2017/05/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
近くのラーメン屋さんが閉店しました。馴染みの店が閉店するのはツラいです。
私の店舗の近くにあるラーメン屋さんが先日閉店してしまいました。
実は数か月前に、居抜き物件情報サイトから当社あてにそのラーメン屋さんの物件が送られてきたのです。
もちろん、その時点では通常通り営業していましたし、閉店の張り紙もありませんでしたが、その情報以来、私は何となくそのラーメン屋さんから足が遠のいてしまっていました。行こう行こうと思っていた矢先に「閉店」の張り紙が・・・。
そのラーメン屋さんは月一ペースでここ何年か行っていたし、店主の方とも(同業者ということもあり)話をする仲でした。その方も当店に来てくれたこともあります。
私の経営する2号店が6年前にオープンした時には、既にそのラーメン屋さんはあったので、10年前後営業していたのでしょうか?
私がもっと行っていたら・・・
友達も連れて行っていたら・・・
みんなにも紹介していたら・・・
閉店しなかったかもしれない。
「それ程度で赤字が黒字になるわけないでしょ」とあなたは思うかもしれないけれど、意外とそんなものだったりします。
以前こんな記事を書きました。ぜひ読んでみてください。
この記事の中で飲食店が閉店する大きな理由について2つ挙げました。
①利益が出なかった
②後継者不足(最近では人手不足も)、オーナーの高齢・ケガ・病気による引退
店主はおそらく40代中~後半だと思われるので②ということはないでしょう。
ということは、利益が出ていなかったのかなあと考えられます。
私たち経営者は様々なリスクを常に背負っています。
先日の大阪の地震のように突如天災に見舞われ、店舗が崩壊してしまうことだってあります。
スタッフがある日突然辞めてしまうかもしれません。
オーナーである自分が病気やケガで、いつか動けなくなる日が必ずきます。
たとえ、いま業績が好調だったとしても常に「終わり」を考えておく必要があります。
経営者である私たちは現場にばかりいてはダメだと思うのです。
自分がいなくても店舗が運営できるように、オペレーションのマニュアル化、集客のシステム化を図っていくのです。
そして、自分がお客さんとして店選びをするときは、自分が好きだなあと思う店に行ってあげて下さい。出来れば、友だちを連れて行ってあげて下さい。そういう輪が広がればきっとあなたにとって心地の良い店が繁盛していくのだろうと私は信じています。
物語はサッカーを面白くする。
サッカー日本代表がコロンビアに劇的勝利!日本中が歓喜したことと思います。
告白します。
何を隠そう、私は普段サッカーには興味がありません。
でも、ワールドカップと言うとつい見ちゃいますね。
もちろん代表選というのもあるのだけれど、選手ひとりひとりに感情移入しちゃうからです。
テレビで何度も選手の名前が連呼され、過去の大会の映像が流れる。
どれだけ日本が頑張ってきたか、どれだけ悔しい思いをしてきたか、今大会にかける凄まじい意気込みなど、彼らの「物語」がテレビで連日連夜流れるわけです。
こうして、私のような普段サッカーに興味がない人間までが、彼らの「物語」に共鳴し、にわかファンになって、テレビで試合を見てしまうのです。
これは、プロよりもアマチュアの方が顕著ですね(プロと違い、お金の匂いがしないからです)。例えば、高校野球、高校サッカー、大学駅伝などが典型です。今回のサッカーと同じ構造でにわかファンが量産されます。
私たち飲食店もこのやり方をマネすると良いですね。
「物語」を作るのです。
こんなワインがあります。
ワインを海底で熟成させて、美味しくする。
ビックリした方も多いでしょう。
これは私見ですが、ワインを海底で熟成したからと言って「科学的に」考えて、通常の熟成よりも美味しくなるはずはないと思います。
でもこのワインを飲んだら、きっと「格段に美味しい」と感じるのです。
そう、「海底で熟成」という他にはない唯一無二の「物語」があるからです。
つまり、舌ではなく「脳」で味わっているのですね。
奄美大島の焼酎「れんと」も同じですね。
これは焼酎に「クラシック音楽」を聞かせています。
「おいおい」と言いたくなりますが、美味しくなります。
もちろん「物語がちゃんと伝われば」という条件付きですよ。
こういう売り方を自分の商品に当てはめてみると、とっても面白いアイデアが出てきそうですね。
人間の行動心理を甘く見ていました。反省。
だいぶ久しぶりになってしまいました。いつもご覧いただきありがとうございます。はじめましての方、どうぞこれからもよろしくお願いします。
さて、最近作ったPOPをご紹介しますね。
1枚目
3月から始めた新商品です。
「スプリッツァー」という「白ワインの炭酸割り」のアレンジバージョンです。
春夏に向けて、ビール以外でさっぱりとした商品をデビューさせました。
まあ、これが思っていた以上に売れないわけです。
主力商品ではないですが、インスタ映えを狙っていただけに残念な売れ行きなのです。
POPを作っても「売れない」というのは、「お客様に価値が伝わっていない」ということ。
では、何が悪かったのか?
原因を考えました。
「アヴァンギャルド」「スプリッツァー」という単語がお客様に理解できなかったのではないか?
これに関しては、POPを作った私も「理解できない」だろうと思っていました。
ただ、あえて理解できない単語を使って、お客様の目を引こうと考えたのですね。
「何だかわからないけど、面白そうだからオーダーしちゃえ」という動機を期待していたのです。
結果
全く伝わらなかったのです。
何だかわからないものは買わない。
迷ったら買わない。
人間の行動心理の「基本のき」ですね。今回私はこの法則を甘く見ていました。
反省です。
ということで下記のように作り替えました。
2枚目
この商品自体は全く同じものです。
「アヴァンギャルド」という馴染みのないフレーズをやめました。
「スプリッツァー」という馴染みのない商品名を「ワインハイボール」に替えました。
さあ、これで売り上げがどう変わるか?
楽しみです。
結果はまた後日公表しますね。