こだわりのお洒落なカフェは何故3年以内に閉店してしまうのか?飲食店の販促をアラフォーオヤジ目線で「おもしろおかしく」考えてみる

飲食店を2店舗経営しています。POP制作などの販促やオヤジギャグと飲酒を担当しています。私が作ったPOPやオヤジギャグを参考に飲食店の販促について「おもしろおかしく」オヤジ目線で考えます。

飲食店グルメサイト(ポータルサイト)の有料会員とアフィリエイトについて

飲食店グルメサイト(ポータルサイト)の代表格として以下の3つがあります。

 

ぐるなび

食べログ

ホットペッパーグルメ

 

私たち飲食店を経営するものとして、このサイトのどれか(あるいは複数)に登録しているケースが大半だと思います。

 

もちろん有料です。

ぐるなび⇒月額50,000円(税抜き)~

食べログ⇒月額25,000円(税抜き)~

ホットペッパー⇒月額18,000円位(税抜き、エリアによって異なる)~

 

上記以外にも、楽天Yahoo!、レッティなど多数存在します。

 

私たち飲食店の有料会員はこれらのサイト経由でネット予約が入った場合、「送客手数料」なるものを払っています。

 

例えば、

ぐるなび食べログ ⇒ 予約1名×200円

ホットペッパー ⇒ 予約1名×50円

 

今年の6月にネットでこんな話題がにぎわしました。

matomedane.jp

この記事を見たネットユーザーのコメントに事実と違うことが多いので、改めて指摘しておきますが、ネット予約で店側に送客手数料が掛かるのはあくまで「食べログの有料会員」だけです。有料会員ではない店舗はそもそもネット予約出来ませんから、送客手数料が発生することはないのです。だから、勝手に載せられて金をとられることはありません。

 

食べログは「口コミサイト」と思っている方も今だに多いかと思いますが、実際は「有料の広告サイト」です。口コミはその一部の機能でしかありません。なので、検索して出てくる店の掲載順位も有料会員(もちろん高額会員)から優先して出てきます。

 

では、有料会員(つまりネット広告主)である店側が負担する送客手数料は一体どこに行くのでしょうか?その一部が予約した幹事に入ります。

 

ぐるなび送客手数料(店負担) ⇒ 予約した幹事に 予約人数×100円

食べログ送客手数料(店負担) ⇒ 予約した幹事に 予約人数×50円

ホットペッパー送客手数料(店負担) ⇒ 予約した幹事に 予約人数×50円 

 

つまり、「予約する幹事が得をする」から「ぜひ当サイトで予約してね」ということです。予約人数が多ければ多いほど、幹事が儲かります(自分の飲み代が安くなる)。

 

店側の視点に戻ります。

例えば、食べログでネット予約したお客様が4名で来店したとします。

ということは「4名×200円で送客手数料は800円」になります。

グループ合計のお会計金額が8000円だったら、10%引きと同じということです(4000円だったら20%引き!)。

 

つまり、客単価の低い店ほど送客手数料の負担割合が大きくなる(損をする)システムなのですね。

客単価が10000円の高級店でも2000円の大衆店でも同じ200円の送客手数料なのです。

(うん、アホくさ)

 

さて、本題に戻ります。

実はその送客手数料の一部はアフェリエイターに流れているのです。

 

例えば、あるアフィリエイトサイトではこんな感じです。

ぐるなび ⇒ 予約1件×95円

食べログ ⇒ 予約人数×50円

ホットペッパー ⇒ 予約1件×100円

 

こうして一連の流れを考えてみると、何だかバカらしい気もしてきます。

「飲食店探しをするエンドユーザー」にとってネットで検索・比較できるグルメサイトは非常に便利です。

一方、飲食店側から考えると、資金力のある店舗にはメリットが大きいですが、資金力に乏しい店舗には非常に厳しいなあと思うのです。

 

つまり、本当に良い店舗なんだけれど、今は資金力に乏しいスタートアップしたばかりの店舗が日の目をみないことが多いのもまた事実なのです。そしてそういう店は当然潰れていきます。これが現実です。