こだわりのお洒落なカフェは何故3年以内に閉店してしまうのか?飲食店の販促をアラフォーオヤジ目線で「おもしろおかしく」考えてみる

飲食店を2店舗経営しています。POP制作などの販促やオヤジギャグと飲酒を担当しています。私が作ったPOPやオヤジギャグを参考に飲食店の販促について「おもしろおかしく」オヤジ目線で考えます。

先日、大手食品卸の展示会に行ってきました。「うーん」な感じです。もったいないなあ。

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久しぶりの投稿になってしまいましたが、いつも読んでくれてありがとうです。あなたが大好きです。

 

さて、先日ある食品卸の展示会にスタッフとともに行ってきました。たくさんのメーカーが出店していて、まあ何百、何千?の商品サンプルが並んでいます。

 

ただ、そのどれも私の心には響きませんでした。

 

どれもこれもスペックばかりを謳っているのです。

 

「どれだけこだわり(安心安全や高級、珍しい)の素材を使っているのか」「どれだけこだわりの製法なのか」「どれだけ使い勝手が良いか」ばかりを強調しています。これをスペックと言います。分かりやすく言うと「提供する側(飲食店の厨房スタッフ)」向けの情報ばかりです。

 

もちろん、こうしたスペックも重要です。メーカーのビジネス相手は飲食店ですから、飲食店向けの情報は当然重要です。

 

一番重要なのは「エンドユーザー(お客様)にどんなメリットがあるのか」ということなのです。

 

ここが完全に抜け落ちているのです。「どういうお客様に食べてもらいたいか」「これを食べるとこんなに良いことがある」という「ご利益」がほとんどのメーカーのブースには書いてありませんでした。

 

商品はきっと良いものなのでしょう。だからこそ、「ご利益」を謳わないのは非常にもったいないなあと思います。

 

もう一つ「物語」が重要です。

 

例えば、「その商品が誕生した秘話」(失敗談など)や「生産者の熱い思い」を訴えるのです(この「物語」に関しては次回以降もう少し掘り下げて考えてみたいと思います)。

 

スペックだけではお客様は反応しない時代なのです。

 

ルートセールスばかりしている卸、メーカーは今後淘汰されていくと私は考えています。また、そういう卸、メーカーを頼ってばかりで、自分たちで何も考えない飲食店も当然淘汰されていくでしょう。もう、そういう時代に来ています。

 

今日のまとめ

 

➀スペックだけではお客様は反応しない

➁「ご利益」と「物語」を謳って初めてお客様は反応する

コバンザメ商法で良いじゃないか! 小さな飲食店は、大手企業のやり方を何故参考にしてはいけないのか理解できない。

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どうも、こんにちは。

本日、私の店は両店舗とも、お陰様で非常に忙しく営業させて頂きました。ありがとうございました。

 

さて、私たちのような小さな飲食店がする販促と、資金力が豊富な大手企業がする販促のどちらが優れていると思いますか?

 

何をもって「優れているか」というのは難しいですね。私たちのような土着の小さな飲食店と大手のファミレスとを単純に比べるのは少し違う気がします。

 

でも、確実に一つだけ言えることがあります。

 

小さな飲食店と大手企業との間には「圧倒的な情報量の差が存在します」。

 

桁が3つ4つ違います。私たちのような小さな飲食店は絶対に敵いません。覆すことは出来ません。

 

(自称)コンサルタントの方は小さな飲食店に対して「大手のやり方をマネてはダメです」なんて言いますね。

 

これは半分当たっていて、半分間違っています。

 

大手は情報量において圧倒的に私たちより有利なポジションにいるわけです。これを認識して下さい。絶対に敵いません。張り合うのは諦めてください。

 

だったら、大手がやろうとしている情報をいち早くキャッチし、徹底的に分析するのです。そのうえで、マネ出来る部分はマネ(ある程度カスタマイズはしましょう)し、逆を行った方がいいなあと言う場合は逆を行ってください。

 

とにかく大手の販促を徹底的に研究することが大切です。

 

例えば、いくつか参考にすべき大手企業を上げると

 

 セブンイレブンユニクロしまむらニトリ

 ディズニーランド・USJ

 Amazon

 マクドナルド

 ジャパネットたかた

 

飲食店という枠に限らず、様々な業種を見てください。商品構成はもちろん、陳列の仕方、在庫の持ち方、オファーの内容、プライスの付け方、商品名、プロモーション、接客の仕方、CMの打ち方などなど、、、とにかく徹底的に研究してください。

 

大手企業は莫大な「時間とお金」をかけてリサーチし、編み出したマーケティング手法を駆使しているわけです。

 

私たち小さな飲食店のオーナーはその大手の発想を利用すればいいのです。使い倒してください。

 

ある意味コバンザメ商法ですね。

 

「マック」や「セブンイレブン」が徹底的にリサーチして出店した立地の近くに、「日高屋」が後から出店するような感じです。つまり「日高屋」は「マック」や「セブンイレブン」のように「時間とお金」をかけて商圏をリサーチをしないで済むのです。これを「コバンザメ商法」と言います。

 

「私たち個人が思いつく、他を凌駕する様な斬新なアイデアなんてものは出てこない」と割り切る方が良いです。

 

それよりも大手のアイデアを拝借してアレンジした方が、圧倒的に時間を節約出来ますし、良いものが生まれます。

 

小さな飲食店は大手企業を毛嫌いして、バカにしがちです。この時点で思考が停止しています。そんな考えは金輪際やめましょう。そしてまた、大手をバカにするような発言をするコンサルタントは絶対に信用してはいけません。

 

 

今日のまとめ

 

➀大手企業のマーケティングを徹底的に研究しよう。

 

➁大手企業がやる販促において、マネ出来る部分は速攻マネする。または、あえてその逆を行く。

 

コバンザメ商法を恥じない。むしろコバンザメ商法の方が「成功への近道」だと考える。

 

 

 

 

POPをテンプレート化して大量生産する

前回POPに必要な項目をいくつかご紹介しました。

 

今日は実際作る際の体裁をどうするかということについて考えていきます。

 

私はここ数年、POPをテンプレート化しています。

10年以上試行錯誤してきた中で、反応が良かったPOPから導き出した結果です。

 

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 このPOPをご覧下さい。私が作って実際に店舗で使用していたA4サイズのPOPです。

最近はこのパターンでテンプレート化しています。

 

➀上部25%前後

一番上部に「ご利益」をドーンと書く!

 

この部分に「商品名とプライス」を書いてはいけません。お客様は「この商品を食べると得られる結果」つまり「ご利益」を求めているからです。これが所謂キャッチコピー(フレーズ)なわけです。これが「店側が一番重要で伝えたいこと」であり、「おきゃ様が一番知りたいこと」なのです。

 

「本場フランス産」とか「〇〇市△△町の吉田さんが作ったトマト」とかいう表記をする場合があります。生産者の顔が見えるというのは一見、安心安全な様な気がします。スーパーなども生産者の顔写真付きの商品を取り扱っていますね。でも、今これは最大のウリではなくなりました。差別化できなくなったのです。消費者の求めているものが変わってしまったからです(消費者が何を求めているかということは非常に重要なテーマなので回を改めて話したいと思います)。

 

重要なので何度も書きますが、お客様は「この商品を食べると得られる結果」つまり「ご利益」を求めているということを忘れないで下さいね。

 

➁中部50%前後

「写真」をドーンと載せる!

 

イラストよりも写真が良いですね。出来れば動きがある方がなお良いです。例えば、持ち上げたピザのチーズがビヨーンと伸びてるみたいなやつ。ラーメンの麺を持ちあげているショットもそうですね。この「持ち上げる」という行為を「リフト」と言います。そして、こういう動きがあるショットのことを「シズル感がある」と言います。

 

③下部25%前後

「商品名」「プライス」「希少性」「その他アピールポイント」

 

「商品名」については次回以降に詳しく見ていきたいので詳細は省きますが、「オーダーしたくなるワード」を必ず入れると良いですね。

 

「プライス」表記は高単価商品を売るときには控えめに書く(フォントをちょっと小さくする)。プライスを大きく書くと、そこばかりに注目が行ってしまって、ただ単に「高い商品」というイメージが先行し、オーダーに繋がりにくくなります。

逆にプライスを大きくアピールするときもあります。例えば、「激安商品」だったり、「値下げ商品」だったり、安さがウリの場合です。

 

「希少性」は必ず入れましょう。「期間限定」「旬」「数量限定」など、「何故今この商品をオーダーしなければならないのか?」ということを伝えると良いですね。これは「吹き出し」などで書くと伝わりやすいと思います(上記POP参照)。

 

「その他アピールポイント」とは例えば「とろーり」とか「シャキシャキ」などの食感がイメージできるワードだったり、「人気ナンバーワン」「店長一押し」など「他人の評価」などです。これらも「吹き出し」で書いてあげると伝わりやすくなりますね。

 

 

今日のまとめ

 

➀POPの書き方をテンプレート化すると、構成に悩まずサクサク書けるようになり、POPを大量生産出来る。

 

➁ただし、「ご利益(キャッチコピー)」と「商品名」の選定には時間をかけて深く考える

⇒ どの言葉を使うかで売り上げが大きく左右される。

売り上げをアップさせるPOPの作り方 5つの必須ポイント

先日ご紹介した壁面の黒板がリニューアルしました。私のアドバイスで店長が書き直してくれました。

 

こちらが「ビフォアー」です。

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こちらが「アフター」です。

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確実に良くなっていますね。

ビフォアーは30点です。アフターは60点と言うところですね。

でも確実にアフターの方が注文率は高くなるでしょう。

改善点は沢山ありますが、まずはこれでしばらく様子を見て、更に改善しようと思います。

 

「売り上げをアップさせるPOPの作り方 5つの必須ポイント」を紹介します。

 

➀見やすい

どうしても店側からすると、こだわった商品の場合、伝えたいことを沢山書いてしまいます。これは逆効果です。お客様は「POPを見ない・読まない・信用しない」ということを前提に作ってください。文字数が多いと、それだけで読みません。出来るだけシンプルを心がけてください。そして専門用語は使わない。中学生でも理解できる言葉をチョイスする。そして字は下手でも良いから丁寧に書くこと。

 

アフターの黒板だと「パワーサラダ」という聞き慣れない単語があります。これは流行に敏感な人なら分かりますが、そうでない人には伝わらないでしょう。それを補う改善が必要ですね。

 

➁写真やイラストがある

これはとても重要です。先ほどもお伝えしましたが、お客様は「POPを見ない・読まない・信用しない」のです。ならば、写真やイラストを載せることによって注目度を上げ、イメージをしやすいようにするべきです。SNS(例えばTwitter)のタイムラインを見てても、文字だけのものより、写真が載っている方が見ませんか?

 

アフターの黒板だと、「苺入りスパークリングワイン」のイラストが「ボトルとグラス」になっています。この商品のウリは「苺」です。だったら苺の写真またはイラストを載せるべきですね。打ち出しポイントがずれています。

 

③ご利益が書いてある

「この商品を食べると(あるいは飲むと)こんな良いことがありますよ」ということが「ご利益」です。これが一番重要なポイントです。私たちは「美味しいものを食べたい」というよりは「美味しいものを食べた後の結果」を重視するからです。例えば「痩せる」「お通じが良くなる」「肌がきれいになる」など。

 

ユニクロのテレビCMが参考になります。「スペック(機能性)」「バリエーション(色)の豊富さ」と「安さ(コスパ)」を訴求するだけでなく、例えば「ブラトップ」のCMの場合だと「私を一番軽くする服」というキャッチコピー、これが「ご利益」です。

 

アフターの黒板だと、左のカテゴリーの下の赤文字の部分です。正直、この部分がまだまだ弱いです。

 

まず、ドリンクの「恋の予感」というのは、もし私が書くなら「マジで恋する5秒前」とします(古いネタを持ってきて、クスっと笑わせるのが私の定番 ←オヤジ発想)。

 

次にサラダの「世界が注目するトレンドアイテム」というのは、「健康志向のセレブ達が毎日食べている今大注目のサラダ!!」とします。

 

ピザの「世界3大スープの1つ!あと2つ言えます?」というのは悪くないです。お客様に問いかけているので、注文の際に会話が生まれるきっかけが出来ます。会話が生まれると、他の商品もお勧めしやすくなりますからね。もし私だったらこのフレーズの後に「実は世界3大スープって4つあるんです」と書きます。こういうのって興味をそそりませんか?(気になる方は調べてください)

 

最後にデザートの「小野さんとこの仙波豆腐使用」というのはいうのは説明不足です。小野さんというのが誰だか分かりませんし、仙波豆腐が豆腐だと言うのは分かりますが、仙波というのが何だか分かりません。実はこの豆腐、超有名豆腐なのです。豆腐業界では知らない人はおそらくいませんし、実際有名な料亭などでも多く使われています。もちろん、めちゃくめちゃ美味しい。でも、この豆腐店の近くに住んでいる人だって知らない人もいるのです。私だったらどうするか?この豆腐は一丁330円するんです。普段食べるスーパーの豆腐は100円以下ですよね。だとしたらこの仙波豆腐がいかに高級かをアピールします。例えば「1丁330円の超高級豆腐を贅沢に使用!」なんていうのはどうでしょうか?

 

④希少性がある

期間限定、数量限定のように「今だけ」というのはみんな飛びつきますね。「何故今この商品を頼む必要があるのか」という理由が書いてあることが大切です。

アフターの黒板にはこれが書いてありませんね。改善が必要です。

 

⑤黒板が見やすい目線の位置にある

これは意外と盲点かも知れません。仮に良い内容の黒板が書けても、お客様の目線になければ、全く届きません。黒板が存在しないと同義です。黒板を設置するときは必ず、自分も席に座って見え方をチェックしましょう。スポット照明もちゃんとつけてくださいね。暗かったら見ませんよ。

 

さて、皆さんのPOPはどうでしょうか?本当はまだまだ細かいポイントがあるのですが、今回は特に最低限必要な重要ポイントだけを書きました。ぜひ参考にして下さいね。

 

口コミが起こるヒット商品の作り方は5つしかない

今、夏の季節商品の試作をしています。良いもの(つまり売れそうなもの)が出来そうです。今日は売れる商品の開発方法を紹介します。ポイントさえ押さえれば、実は意外と簡単です。

 

私たちは「美味しいもの」に出会ったときに、誰かに伝えたいと考えます。友達に直接伝えたり、インスタグラムなどのSNSを使って不特定多数の人に発信したりします。

 

でも、「美味しい」「ウマい」という表現以外に、グルメリポーターのような言葉で表現出来ないのです。

 

きっとあなたもそうでしょう。仮に飲食業界で働いていたとしてもです。

 

以前このブログで紹介した「経営者と職人の違い」について書いたことと関係してきます。まだ読んでいないよという方は下記のリンクからぜひ読んでみて下さいね。

 

2017-04-24から1日間の記事一覧 - 飲食店はPOPを作って売上・利益を上げていきましょう!飲食店の販促について考えるブログ!

 

2017-04-28から1日間の記事一覧 - 飲食店はPOPを作って売上・利益を上げていきましょう!飲食店の販促について考えるブログ!

 

さて、どういうことかと言うと・・・

 

ただ単に「美味しい」と言うだけではヒット商品は生まれません。

 

SNSで発信してもらえるような仕掛けをすることが大切なのです。

 

それではヒット商品を作るにはどういう仕掛けが必要なのか?

 

ヒット商品が生まれる仕掛けは次の5つしかありません。

 

➀ボリューム重視

 大きい、量が多い、はみ出ているなど。古典的で、従来から良くあるパターンですね。「ラーメン次郎」が典型的です。みんなスマホで写真を撮ります。ただし、このパターンは客質が悪くなることが往々にしてあります。注意が必要です。

 

➁動き重視

 動画を取りたくなるような、動きのある演出。客席でスタッフが盛り付けをして商品が完成するなど。最近だと「ラクレット」や「チーズタッカルビ」なんかはインスタやユーチューブで検索するといくらでも出てきます。今一番ホットな打ち出し方です。

 

③盛り付け重視 「カワイイ」「オシャレ」

 写真を取りたくなる盛り付け。主に若い女性向けですね。スタバのドリンクもそうだし、カフェの盛り付けなんかもそうです。ラテアートは典型的ですね(最近は3Dラテアートもあります)。ただし、このパターンは客単価が低くなる傾向にあります。

 

④値段重視 「極端に安い」または「極端に高い」

 採算度外視で安くするパターンだと、高級食材をジャブジャブ使っているのに、安く提供する「俺の〇〇」がそうです(最近は人気に陰りが見えますが…)。逆に付加価値を付けてめちゃくちゃ高くするパターンだと、コーヒーの「コピルアク」がそうです。何とコーヒー1杯8000円前後で売っています。当店でも梅酒1杯1500円のものもありますが、月に2~3杯出ます。ただし、「極端に安い」場合、客質が悪くなる場合が往々にしてあります。注意が必要です。

 

⑤上記のコンボ

 

下記の写真は当店で今試作中の季節限定リゾットです。こんなビジュアルだったら写真を撮りたくなりませんか?当店は女性しかターゲットにしていないので、常に女性ウケする商品作りを心がけています。ちびまる子ちゃんの花輪君をイメージしてみました?!

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今日のまとめ

 

ヒット商品には、ちゃんとヒットする理由がある。

 

「美味しい」だけでは口コミは生まれない。

 

「ビジュアル」が最も大切!

店長が書いた店内黒板に対して私がしたアドバイス

みなさんこんにちは。今回は店内に飾ってある「手書き黒板」の重要性について考えてみたいと思います。

 

そもそもなぜ店内黒板が重要なのか?

 

「今すぐ」出来る売上アップ対策の中で、「一番効果が出やすい」のが店内での販促だからです。

 

なぜか?

 

これは考えればすぐ分かりますよね。いくらお金をかけてネットやチラシで広告をうったところで、その日のうちにお客様が増えて売上がアップするわけではありませんから。

 

一方、店内の販促(例えば、壁面のPOPや手書きの黒板など)は、まさに今目の前にいるお客様に対して「いかにお金を使ってもらうか」ということに特化した販促です。

つまり店内販促は今日の売上アップ(客単価アップ)に直結するのです。

 

しかもこの方法は紙(黒板)とペン(チョーク)があれば、すぐに出来る最も有効な売上アップ対策です。皆さんもぜひ今日から実行してください。

 

さて、店内販促の重要性がわかったところで、では実際、どういう内容を書いたら良いのかを見ていきましょう。

 

まず、安い商品、または儲からない商品(粗利の少ない商品)を打ち出しても意味がありません。仮に売れまくったとしても、オペレーションが大変になるだけで、全く儲からないからです。

 

打ち出すのは必ず「儲かる商品(粗利の大きい商品)」かつ「季節限定もの・数量限定もの・または流行りのもの」、出来れば「高単価商品」にして下さい。

 

売れる時に売れる商品(出来るだけ儲けの大きい商品)を売りまくるのが商売の基本です。また、高単価商品の方が良いのは、売る手間(原価率や仕込み・オペレーションなどの時間)が同じなら1円でも高い商品を売る方が効率的だからです(さらに高単価商品の方が付加価値をお客様に伝達しやすいという側面もある = 店の価値「ブランドロイヤリティ」をあげやすい)。

  

 

 

ほとんどの飲食店は「商品名と値段」しか書きません。

 

「商品名と値段」しか書いていない黒板は、正直なところ、この黒板よりも販促物としての価値はずっと低いです。効果はあまり期待出来ないでしょう。黒板からヒット商品は生まれません。

 

ほとんどの飲食店の黒板やPOPはそんなものです。

明日から色んな飲食店の黒板などを、ぜひ気にして見てみて下さい。

 

 

さて、下記の写真は当店の店長が書いた黒板です。

まだまだ30点の内容ですが、あまり黒板を書いたことのない彼が書いた黒板としては悪くないと思います(私がさんざん言ってきたことが少しは伝わったかな?)。

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この黒板を見た私は、これを書いた彼に次のようなアドバイスをしました。

 

 アドバイス➀ 写真を貼る、またはイラストを書くこと

   ⇒ その方が見る人のインパクトに大きな違いが出る(つまり「目立つ」)

 

 アドバイス➁ プライス表記の方法を変えること

   ⇒ 何故かプライスに下線が引いてある(プライスが強調されている)

   ⇒ 高単価商品を売るときはプライスを強調し過ぎると「値段の高い、低いだけで判断されてしまう」

   ⇒ プライスの下線をやめる。字も小さくする。

 

 アドバイス③ 文字の大きさ、色、書き方にメリハリをつけること

   ⇒ 現状、「ご利益」と「商品名」が同じ大きさになっている。

   ⇒ どれが「ご利益」でどれが「商品名」かが一目でわかりづらい。

   ⇒ 「ご利益」を「色を変えてみる」または「吹き出し」で書いてみると良い

 

実は上記の他にも細かい部分は色々言いたいことはあるけれど、今回は彼が書いたものを尊重し、結果を見たいと思います。私のアドバイスを受け、店長は「明日書き直す」といっていたので、また新しくなった黒板をいずれ皆さんにもお知らせしようと思います。

 

今日のまとめ

 

➀売上アップには店内販促が最重要。今目の前にいるお客様の客単価をどれだけ高く出来るかを考えよう。

 

➁店内販促物(POP)は「ご利益」「希少性」「商品名」「プライス」をどういう内容・バランスで書くかで注文率に大きく差が出てくる。

眼鏡をはずしてみると、意外と男前なのである?!

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今日は暑かったですね。もう真夏な感じです。車の運転もあったので、数年ぶりにサングラスをかけました。視力は良いので、普段は眼鏡をかけません。

 

サングラスをかけると見える世界が変わりますね。

 

これって、ビジネスやその他全てのことにおいて、同じことが言えます。

 

私たちは知らず知らずのうちに「色のついた眼鏡」をかけて物事を見ています。

 

そう「無意識のうちに」です。「バイアスがかかってしまっている」わけですね。

 

どういうことかと言うと、私たち飲食店に置き換えてみます。

 「うちの店はイタリアンだから〇〇〇がなくてはいけない」

 「うちはカフェだから、イスは全部バラバラにした方がお洒落でカッコいい」

 「ランチは安くしなければならない。ワンコインでやろう」

 

まず、イタリアン、フレンチ、スパニッシュ、居酒屋などというカテゴリーは意味を持たなくなりました。

 

そう言ったカテゴリーに縛られていると、それ以上の発想が出てきませんよね。

 

くら寿司」なんて一体何屋さんなのか全く不明です。回転ずしチェーンと言う枠にハマっていたら、あんな発想は出てきません。

 

そもそも「飲食店」という業種も意味がないかもしれません。

「総合エンターテインメント」と言う捉え方も出来ますね。

だから、あたなの店の競合店は近隣の飲食店ではなく、コンビニや映画館かも知れません。

 

実際、私は店のスタッフに「ライバルはディズニーランド」だと公言しています。

 

とにかく「ワクワクすること」「楽しいこと」を提案する店でありたいという思いからです。

 

実は私の店は、10年間続けたランチ営業を1年前にやめました。ランチ営業は毎日オープンと同時に15時くらいまでずっと満席でしたし、平日は30分待ち、週末は1~2時間待ちという日も多かったです。

 

それまではカフェだから「ランチをやるのが当たり前」だと思っていたのですね。

毎日満席だから日々忙しく、スタッフはみんな充実していました。

 

でも利益がほとんど出ていなかったのです。いや、実際それも承知していました。

 

ランチは儲からないと分かっていても、「昼のお客様が夜に繋がる」と思っていたからです。

 

残念ながら、昼のお客様は基本的に昼にしか来ません。夜に繋がるのは極マレです。

 

きっとあなたもそうではないですか?ランチに行く店と、夜行く店を使い分けていませんか?

 

私の店のランチ単価は1000円オーバーでしたが、ワンコインや安い価格でやっている店の大変さを考えるとゾッとします。

 

では、昼をやめたらどうなったか?

 

時間が出来ました。家族と一緒に過ごす時間が増えました。販促をしたり、セミナーに行ったり、経営の本を読みました。

 

そうすると、夜の売上が上がってきます。時間も出来て、身体も楽になり、売り上げも上がる。良いことばかりです。

 

 

今日のまとめ

 

何かの「カテゴリーに収まる」「枠にハマる」という状態はとても楽で居心地が良いのです。でもそこからは新しい発想は何も生まれません。ブレイクスルーは起きないのです。自分で勝手に天井を作ってしまっているからです。業界の常識みたいなものに縛られないで下さい。

 

枠からはみ出てみて下さい。眼鏡をはずしてみて下さい。

 

今まで見えなかったものが見えてきて、自分のビジネスに応用できることが沢山あるハズです。

大手企業のマーケティングを参考にする

f:id:kawagoetaiyou:20170508221914p:plainこんにちは。POPスターです。GWは楽しく過ごせましたでしょうか?天気も良かったので、皆さん色々なところにお出かけしたことでしょう。私も家族で県内・都内とたくさんのところに行き、GWを満喫しました(ただ夜は仕事でしたが…)。

 

5歳の娘ちゃんがマック大好きなので、GW中マックにも行きました。ハッピーセットが30周年ということもあり、キャンペーンを開催していたのです。これが非常に面白いものだったので皆さんにも紹介したいと思います。

 

ハッピーセットを注文するとチケットが貰えます。ミニソフトクリームが無料で貰えるチケットです。

 

ただし、ソフトクリームを貰うにはそのチケットを持って子供がひとりでレジに注文しに行かなければなりません。テレビ番組の「はじめてのおつかい」みたいな感じですね。

 

うちの娘も勇気を出してひとりでレジの列に並び「ミニソフト下さい」とチケットを提示して注文。私たちは遠くで見守っていました。注文を終え戻ってきた娘は、とっても満足げにミニソフトを私たちに見せ、美味しそうに食べていました。

 

5歳の娘にとっては「はじめての成功体験」ですね。

親がいないところで一人で注文したのです。

 

親も、娘が一人で注文したおそらく「はじめての体験」ですよね。

 

親も子供もマックに対して、「特別な思い入れ」が出来ます。

 

こういうような、ある特定のブランドに対する「思い入れ(忠誠度)」を

「ブランドロイヤリティ」といいます。

 

マーケティングにおいてこの「ブランドロイヤリティ」を高めることが最重要になってきます。

 

娘はきっと今まで以上にマックのことを好きになることでしょう(マックに対するブランドロイヤリティが高くなる)。

 

マクドナルドってなんだかんだ言っても日本(いや世界)で一番の外食企業なので、非常に参考になる部分が多いです。

 

皆さんも大手企業のマーケティングをぜひ参考にして下さい。私たちのような小さな飲食店にはそのまま落とし込むことはできないかもしれませんが、アレンジして使えるアイデアはたくさんあると思います。

 

私がいつも参考にしているのは以下の3企業です。 

 マクドナルド

 セブンイレブン

 ディズニーランド

 

 

今日のまとめ

大手企業のマーケティングを常に参考にする

➁それを自分たちの規模に落とし込んで販促に役立てる

閑散期にどういう行動をとるかで、その後の売上が変わってくる

GWのもうすぐ終わり。もちろん私は仕事です。休みたかったのですが、スタッフが足りず出勤です。お陰様で5月のスタートは順調です。

 

さて、GWが終わると、客足は落ち付いてきます。GWでお金を使っちゃったので、どの業界も売り上げが上がりづらい時期になります。さらに関東地方は6月になると梅雨なので一層客足が鈍り、売り上げが伸びない時期になってくるわけです。

 

こういう売り上げが上がりづらい時期に、飲食店はどういう対応をするか?割引をして何とか集客を確保しようとします。これは一番やってはいけない集客方法です。利益が減るだけです。

 

この時期はみんな外食しないのです。

 

何故か?

 

単純です。「外食する理由がない」からです。

 

GWが終わると5月は祝日がありません。歓迎会も4月に終わっています。イベントごとと言ったら「母の日」くらいですね。6月は祝日が一日もありませんし、おまけに梅雨で雨ばかりです。どう考えたって外食どころか外出する理由すらない時期なのです。

 

じゃあ、私たち小さな飲食店は5月(GW後)と6月どうするか?

 

3~4月の間に、5~6月に向けた販促活動をしっかりやっていれば、きっとこの閑散期もそこそこの売上が見込める筈ですが、大抵の店は今日明日の集客や売上にばかり目が行ってしまいがちなので、そんな2~3か月先のことまで考える余裕はないと思います。

 

これからの時期、きっとヒマな日もあると思います。そんな日は気持ちを切り替えて、「販促をする時間が出来た!ラッキー!」と考えましょう。7月8月の売上アップに向けての販促活動を強化しよう。黒板を書いてみたり、店頭の看板を見直してみたり、常連のお客様にメールや電話、ハガキDMを送ってみるのも良いでしょう。

 

外食する理由がないなら、その理由を店側が作れば良いのです。そして、その理由をお客様にしっかりと伝えよう。

 

私の店は7月が周年祭なので6月~8月にかけて、色々なイベントを企画しています。こういう風に何でも良いから、多少強引でも外食する理由を作っちゃえば良いのです。

 

何もしないで手をこまねいている暇があったら、思いついたものから何でも良いので、とにかく今すぐ行動してください。

 

どうしようか悩んでいる間にどんどん機会損失が生まれています。

 

行動してダメなら、何がダメだったか検証し、次につなげれば良いのです。とにかく動いて行きましょう。行動の量に売上は比例します。

 

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今日のまとめ

➀外食する理由を店側が作る(多少強引でもOK)。

➁その外食する理由をちゃんとお客様に伝える。

③とにかく行動する。行動の量が売り上げに比例する。

売れる時に売り易いものを売りまくる大切さ

こんにちは。世の中GWです。天気も良いのできっと行楽地は大変にぎわっているのでしょうね。川越の観光地周辺も大混雑です。もちろん私は仕事です。休みたかったのですが、どうにも人出不足(大学生スタッフの多くが休み)なので、私は出勤です。

 

さて、4月に大きく打ち出していた「いちご梅酒スパークリング」が目標通り100杯を超えました。

101杯でした。やったー!!

 

過去10年間でドリンク単品での月間100杯越えは初めてです。ありがとうございます。

 

狙い通りの結果です。POPの詳細は下記を参考にして下さいね。きっと色々なヒントが詰まっていると思います。

 

2017-03-21から1日間の記事一覧 - 飲食店はPOPを作って売上・利益を上げていきましょう!飲食店の販促について考えるブログ!

 

3月21日のブログでも書いていますが、このドリンクは売価700円です。原価90円です。つまり原価率13%です。1杯当たり610円の儲けですね。ここまで原価をあからさまに書くと、これを見たお客様に「そんなに儲けとんのかい!!」と怒られそうですね。

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でもお客様もみんな喜んでいたし、写真を撮る方も多かったです。調べていませんが、きっとSNSにアップした方も多かったのじゃないでしょうか?

 

年間定番にしたいところですが、苺の旬は5月までなので、5月末で終了します。また来年やろうと思います。

 

今日のまとめ

売れる時に売り易いものを売って売って売りまくる