こだわりのお洒落なカフェは何故3年以内に閉店してしまうのか?飲食店の販促をアラフォーオヤジ目線で「おもしろおかしく」考えてみる

飲食店を2店舗経営しています。POP制作などの販促やオヤジギャグと飲酒を担当しています。私が作ったPOPやオヤジギャグを参考に飲食店の販促について「おもしろおかしく」オヤジ目線で考えます。

ヒット曲は例外なく全て名曲です

突然ですが、音楽や芝居の話です。

 

下北沢とか、高円寺とか、吉祥寺、中野という町は好きですか?

 

私もとっても好きです。

 

音楽や、芝居や、芸術、アート、洋服が好きな人は例外なく好きな街ですよね。

何となく、これらの街には本物の音楽、本物の芝居、本物の芸術があるような気がします。

テレビや雑誌には取り上げられないけど、通好みの、玄人好みの本物のものがあるような気がします。

 

私も若いころ、良くこれらの街に何度も足を運びました。もちろん今でも好きな街です。

 

でもね、本当の意味での「最高に素晴らしい」コンテンツがこれらの街に存在するのでしょうか?

 

いや、こういう言い方をすると、勘違いする人が多いので、あらかじめ言い訳をしておきます。もちろん、個人レベルでは存在します(「それでいいじゃん。それ以外に何があるの?」という、ある意味哲学的な話は今回横に置いておきます←この話も超重要なのでいずれ話題にあげたいと思います)。

 

そもそも「名曲」「名役者」「名演技」「名作」「名品」の定義って何なのでしょうか?

「本物の〇〇」「玄人好みの〇〇」「通好みの〇〇」の定義って?

 

自然発生的・偶発的にビッグヒット(セールス的に)するものはないと考えて下さい。もちろんレアケースとしての事例はいくつかあるでしょう。でも、自分の店や作品がそうなるケースはまずないと考えるべきです。夢物語でしかありません。

 

セールス的には悪いけど、知っている人は少ないけれど、演者やファンが「名曲」「名作」だという作品ってありますよね。

 

それって本当に「名曲」「名作」なのでしょうか?

 

1999年に発売された「だんご3兄弟」という曲をご存知ですか?

350万枚以上売れた日本歴代5位のセールスを記録した大ヒット曲です。

今の30代以上は間違いなく聞いたことがあるはずです。

 

断言しますが、この曲って超名曲なわけです。

えっ?これが名曲?という風に思う方も多いでしょう。

もちろん私もこのCDなんか持っていませんよ。

でも超名曲なのです。

 

なぜ、名曲なのか?

 

350万枚以上売れているからです。

みんな歌えるからです。みんな知っているからです。

つまり、より多くの人に届いているということなのです。

 

「美味しい商品が売れるわけではない。売れている商品が美味しいのだ」というような趣旨のことを、サイゼリアの社長が自身の著書の中で言っていました。

 

まさにその通りです。

 

通好みの玄人受けする売れない役者と、一方、大根役者と言われようがテレビや映画や舞台、CMに引っ張りだこの役者がいたとしたら、あなたはどちらになりたいですか?

 

答えは明白ですよね。

 

これって、飲食店にも当てはまりますと思いませんか?

 

有名店で修業した味に絶対の自信のある店が数年で閉店していく一方、畑違いの業界から飲食業に転身した人が何店舗もチェーン展開する企業を作りあげていく。実はこのパターンって本当に多いです。

 

これが一体何を意味しているのか?

もう、分かりますよね?!

 

つまりこういうことです。

 

美味しい = 繁盛店

  なのではなく

繁盛店 = 美味しい

  ということなのです。

 

当然言うまでもなく、繁盛店になるにはそれ相応の販促(プロモーション)が必要ということなのです。

 

飲食店 = 美味しい食事を提供するところ

という認識を持っている限り、おそらく(断言しても良いですが)繁盛店にはなることは一生出来ません。

 

次回以降、もう少し詳しく具体例を挙げながら考察していきますね。