こだわりのお洒落なカフェは何故3年以内に閉店してしまうのか?飲食店の販促をアラフォーオヤジ目線で「おもしろおかしく」考えてみる

飲食店を2店舗経営しています。POP制作などの販促やオヤジギャグと飲酒を担当しています。私が作ったPOPやオヤジギャグを参考に飲食店の販促について「おもしろおかしく」オヤジ目線で考えます。

値上げに関して 追記

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たま~に行くチェーン店のラーメン屋さんが6月1日から値上げする旨のチラシが店内に貼ってありました。ラーメン1杯500円(税込み)~提供する関東近県のチェーン店(30数店舗)です。創業以来19年間変わらない価格でやってきたそうです。今どきラーメン1杯500円なんて安すぎでビックリします(まあ、日高屋はもっと安いですが)。「昨今の原材料の高騰と人件費の高騰を自社努力でカバーできなくなった」というようなコメントを書いた張り紙が壁面に貼ってあったわけです。

 

いくら値上げするのか?

 

と思ったら、従来の価格表記が「税抜き」だったのを、新価格は「税込み」にするというのですね。

 

うーん?・・・

 

つまり、「税込み500円」が「税抜き500円」になるようです。つまり、8%値上げですね。

 

うーん?・・・

 

私はこのラーメン屋さんの1杯の価格は650~700円でも良いように感じます。私だったらこのタイミングでそうします。それくらい良い商品を提供しています。

 

今回の「小幅の」値上げはおそらく本部がビビっているのだと思います。

つまり理由は次の2点が考えられます。

 

➀今まで19年間値上げしたことがないから、大幅な値上げは客数(売上)減少に繋がるのではないか?小幅な値上げにとどめて、お客さんの反応を見たい。

 

➁全店舗分(30数店舗)の販促物を作りかえるコスト(時間とお金)をかけたくない。

 

おそらくそんな理由で大幅な値上げに踏み切らなかったのだろうと推測できます。

 

はたして、それで良かったのでしょうか?私には疑問です。

せっかくの値上げのチャンスを逃してしまったように感じます。

 

 

飲食店の人間は

  「安くしなければ客が来ない」

 「いや、安く提供してこそ、客が喜ぶ。それこそが飲食店の存在意義だ」

と勝手に思い込んでいると思います。

 

もっと言えば

  「お客が喜んでくれれば、店は損したって良い」

 「自分はどんなに辛くても、お客様が笑顔になるならば、それで良い。全てはお客様の笑顔の為に!」

とさえ思っています。本当に思っている人が多いのです。正直ビックリします。こういう人はビジネスには向いていません。搾取されるだけです。

 

「コストパフォーマンス」という言葉を間違えて理解しています。

 

こんな考えは今すぐやめるべきです。

 

原価率30%が飲食店の平均だという思い込みから、「原価率10%の商品なんてあっちゃダメ。もうけ過ぎ、お客をだましている」という風に思っていませんか?

 

付加価値をしっかりとお客様に伝えることが出来れば、原価率が5%だろうが10%だろうが良いのです。

お客様は満足してその商品を買い、笑顔になるのです。

 

実際に私の店でもそうした商品がたくさんあります。そして、その商品はプロモーションをかけるので売れ筋だったりします。しかもお客様も喜んでお代わりすることだって多いのです。

 

私たちは大学生の学園祭に出ている屋台ではないのです。

 

どれだけ利益を上げることが出来るのか?

そのことだけにフォーカスすべきです。

 

 

 

今日のまとめ

 

➀値上げしても「付加価値」が伝われば問題なし。ビビらず、どんどん値上げして、がっつり利益を上げてください。

 

➁業界で言われている平均的な数字(売価や原価率など)は気にしない。