職人と経営者 商品開発に対する考え方の違い
桜も散り、ハナミズキの季節ですね。もうすぐすると藤やバラ、その次はアジサイ…日本の季節の何と美しいこと。花だけ見ても日本は素敵な国だなあと思います。
さて、皆さん商品開発はどのようにしていますか?
私は経営者なので、商品構成や流れの大枠だけを担当スタッフに伝え、後はスタッフに任せます。私がいちから試作することはまずありません。その後、試作品が完成したら、実際に私も参加し試食・改善を繰り返し、デビューさせるかどうかの最終的な判断を下します。
先日、担当スタッフに支持を出していた新商品の試食をしました(写真はお寿司屋さんですが、当店はお寿司屋さんではないです笑)。
もちろん「美味しい」です。私は彼らの腕を信用しているので、「味に関して」は何も言うつもりはありません。
確かに「美味しい」のですが、それ以上の感想がありません。
彼らは「美味しもの」を作ろうとします(もちろん当たり前ですが・・)。
私は「美味しそうに見えるもの」が欲しいのです。
「美味しいもの」と「美味しそうに見えるもの」
この違い分かりますか?
例えば、あなたがランチを食べようと、初めて訪問する飲食店に入りました。
何を頼みますか?「美味しいもの」を頼みますか?
頼みませんね。だって、食べたことがないからです。
じゃあ、何を頼むか?「美味しそうに見えるもの」を頼みますよね。
具体的には「写真が美味しそうに見えた」かもしれないし、「野菜が沢山使ってあった」「ボリューム満点だった」「話題の食材を使っていた」からかも知れません。
今日のまとめ
決して「美味しいもの」を注文するわけではありません。
「美味しそうに見えるもの」を注文するのです。
次回はこの辺をもう少し深く掘り下げて、口コミ(SNSなど)やPOPと絡めて考えていきたいと思います。