原価を下げる、あるいは売価を上げる(粗利が重要)
みなさん、こだわりの商品を作っていると思います。
もちろん僕らもそうです。
素材にこだわり、製法にこだわり、POPにこだわり、宣伝にこだわり、接客にもこだわって商品を提供しています。
中には原価率の高いものもあるでしょう。
そういうコスパの高い商品は集客商品と考え、バックエンドでしっかり利益を出す。
飲食店に限らず、ビジネスの王道パターンです。
さて、原価を下げられるとしたら、どれくらい利益が変わってくるのでしょうか?
こだわっている商品ほど、今の食材を変えたくないかもしれませんが、
そのこだわりの食材を同等のクオリティで少し原価の安いものに変えられたら?
例えば、食材を変えることによって、その商品の原価を10円下げることが出来たら、
どうなるでしょうか?
仮にその商品が月に100個売れていると仮定します。
10円×100個=1000円
1,000円×12か月=12,000円
月に1,000円の利益が増えます。
年に12,000円の利益が増えます。
何となく大したことがないと思うかもしれません。
では、別の視点から見てみます。
飲食店の利益率ってどれくらいでしょうか?
「10%出たら合格」と言われています。
合格ということは、ほとんどの飲食店が10%の利益が出ていないということです。
例えば、全国展開する大手飲食チェーンは5%ほどと言われています。
利益率を考えた場合、年間12,000円の利益アップを出そうと思ったら、
売り上げ換算でいくらになるでしょうか?
利益率10%なら 売り上げ120,000円に相当します。
利益率5%なら 売り上げ240,000円に相当します。
原価をたった10円下げただけです。
粗利額がいかに重要かということが良く分かりますね。
売り上げを今より年間240,000円上げる方法を考えて、実行する労力よりも
原価を10円下げる方が簡単ですよね。
食材を変えるのが嫌だというのであれば、それも良いでしょう。
ならば、売価を上げても同じことですよね。
売価を10円でも良いので上げちゃいましょう。
ほんのちょっとした価格設定で利益は大きく変わってきます。
原価をかけて「安くておなか一杯」というコンセプトは否定しませんが、
それでは小さな個人店はいずれ立ち行かなくなります。
個人店は高単価、高付加価値の時代です。
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