立地、業態(差別化された売り方)、販促の大切さ。
コンサルがこんなことを良く言います。
「2等地や3等地でもコンセプトがはっきりしていてウリが明確なら客は来る」
「ネット社会だから立地は関係ない」
一見それっぽく聞こえますね。
本当にそうでしょうか?
いくら魅力的の店だったとしても、最寄り駅から徒歩10分の店に何度も通いますか?
雨や雪が降ったら?寒かったら?うだるような暑さだったら?体調が悪かったら?
10分も歩いて連れて行ったその店を、相手は気に入ってくれないかもしれません。
駅から徒歩で行く店をや想定した場合、私は徒歩5分が限界だと考えます。
徒歩5分を超えると「遠い」と感じます。
実際自分のことを考えてみてください。
駅から徒歩10分以上の店で、何度も通っている店はありますか?
私は1件もありません。
では、駅前の人通りの多い店舗が繁盛するかと言ったら必ずしもそうではありませんね。
駅前ですから、当然家賃は高いし、競合も多いわけです。
駅から5分以内で、繁華街や商店街から一歩入った場所。
1.5等地。
そんな物件が出てきたら、即契約です!
では業態はどうするか?
「物件ありき」で考えるのがベターです。
エリアで必要とされている業態は一体何か?
そのうえで差別化できるポイントを絞り込んでいったほうが成功する確率が高いです。
テレビでは駅から離れた繁盛店を特集したりします。
「立地なんて関係ないし、自分も繁盛店を作れるさ」と意気込んで郊外に店を出しても失敗するだけです。
駅から離れた繁盛店は一体どうして繁盛店になったのでしょうか?
必ず理由があるはずです。
例えば、あるチェーン店は郊外の居抜き店舗を狙って超ローコストで出店したりします。
また、しっかりと販促を行い、プレスリリースを常にやっていたりします。
間違いなく、継続的に大量の情報発信をしたり、利益の出る仕掛けがあるのです。
「料理の腕には自信があるから、どんなに駅から離れていようが、たいして宣伝しなくても、自分の作る料理をわざわざ食べに客はどんどんやってきて繁盛する」なんてのは幻想です。
「立地」「業態(差別化した売り方)」「販促」がうまいバランスで絡み合ったときにのみ繁盛店は誕生するというわけです。