こだわりのお洒落なカフェは何故3年以内に閉店してしまうのか?飲食店の販促をアラフォーオヤジ目線で「おもしろおかしく」考えてみる

飲食店を2店舗経営しています。POP制作などの販促やオヤジギャグと飲酒を担当しています。私が作ったPOPやオヤジギャグを参考に飲食店の販促について「おもしろおかしく」オヤジ目線で考えます。

アサヒが値上げだってさ。値上げしない飲食店は潰れるかもね。

飲食店のポータルサイトの件で「食べログ」やら「ぐるなび」やらそれぞれについて、細かいことを書いていこうと思っていたのですが、今回は急きょ変更します。

 

何故か?

 

アサヒがビールを値上げすると発表したからです。

それも「缶ビールは値上げしない、瓶と樽を値上げする」というのです。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

これは

「スーパーで缶ビールを買うエンドユーザーは値上げしません。でも、飲食店向けの卸は値上げします」

ということです。

 

露骨に業務用を狙い撃ちです。

 

つまり、家で飲むビールを値上げして、売り上げが下がっては困る。だから、缶ビールは値上げしない。

 

でも、「飲食店は仕入れ値が上がっても、きっと売価は変えないだろう」という風なアサヒの軽薄な読みが透けて見えます。

 

本当に飲食店が売価を上げないなら、確実に飲食店は疲弊していきますよね。

誰が考えても明らかです。中学生でも分かります。

 

今日の朝の情報番組でも、この話題を取り上げていました。

 

都内の安売り居酒屋のオーナーだか店長にインタビューし、この値上げについて聞いていました。この店は生ビール中ジョッキを390円で売る店です。

 

これに対し、この居酒屋のオーナーだか店長はこう答えていました。

「値上げはしないでしょうね。値上げしたら、お客様が離れていきます」

 

うーん大丈夫か?潰れるぞ!

と私は思うわけです。

 

私は値上げ大歓迎です。

店での売価もバンバン値上げします。

実際、この9月からビールも値上げしましたし、その他の商品も値上げしました。

9月の売上が落ちたか?

昨年の9月よりも上がりました。そんなもんです。

 

これは経営者のマインドの問題です。

 

「安さが売り」の店なら、値上げしたらお客様は離れてしまうかもしれません。

鳥貴族が10月から値上げするくらいですから、安売りはもう限界が来ています。

マックだって気が付いたら、セットが600円オーバーがメインになっています。

牛丼の松屋も500円オーバーの商品ばかりです。

ガストだって同じですね。高単価商品を打ち出しています。

 

「安さをウリにせず、価値をウリにしている」店なら値上げ万歳です。

というか

値上げ以外に生き残っていく道はありません。

だって、大手だって値上げしてるし。

そんなことも分からずに、安さにこだわる小さな飲食店が潰れていく現実が悲しいです。

無知とは罪です。

 

経営者が「安くなければお客様が来ない」と思い込んでいるなら、それは大きな間違いだということです。

 

私の店は一部の商品は「原価100円程の商品を売価800円売っています(つまり原価率12%程)」が、この商品はめちゃくちゃ売れます。トップの売上です。

これはその商品の価値がちゃんとお客様に伝わっているからです。

 

(ぜひ私が書いた過去のブログを参考にして下さい)

kawagoetaiyou.hatenablog.com

kawagoetaiyou.hatenablog.com

 

「390円のビール」の価値は「390円」という「値段(安さ)」なのです。

 

ちなみに私の店では同じビールを「680円」で売っています。

もしかしたら390円のビールよりも量が少ないかもしれません。

でも、みんな普通にオーダーしてくれます。

そんなもんです。

決して、私の店は高級店ではありません。大衆店のちょい上くらいです。

 

あなたは「値段」をウリにしますか?

それとも「価値」をウリにしますか?

 

答えは明白ですね。