「完璧主義者」という言い訳
「完璧主義者」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?
職人
こだわっている
プロフェッショナル
カッコいい
「おれ、完璧主義なんだよね。だから、こんなクオリティの低いものなんて、お客様に出せないよ」
おお、本当にこだわっていて、完璧主義って何だかカッコいい気がしますね。
一方、僕はどうか?
店のスタッフと新商品の打ち合わせや試作をしていて
「うーん、もう一歩何だけどなあ。まあ、とりあえず、それでスタートしちゃって良いよ。やりながら修正していこう。じゃあ明日からスタートね」
僕の場合、いつもこんな感じです。
完璧主義者の人からすると「ひどくいい加減」に感じるかも知れませんね。
僕の店も9月から秋メニューがスタートしたんですね。
でも、一部の新メニューは最終的な形になってないまま、スタートしています。
営業しながら、より良い形を模索していけば良いと思っているからです。
僕から言わせると
「完璧主義者」という言葉は「何もやらない言い訳野郎」「市場からの評価にビビッているチキン野郎」と同義です。
100点を目指して修正を繰り返す、いつになってもリリースされない。
僕は3日で考え、70点でリリースしちゃて、やりながら修正していく。
経営者として、どちらが正しいか?
趣味の世界なら「完璧主義」も良いかもしれない。だって、生活をかけて趣味に没頭する人はいないから。とことんお金と時間をかけて徹底してやればよい。
経営者は自分や家族、従業員の生活をかけてビジネスをやっているのです。
いつまで経ってもデビュー出来ない完璧主義の商品は利益を1円も生み出さない一方、70点の未完成の商品は稼いでくれるのです。
そもそも、100点の完璧な商品なんてものは存在しないのです。
優秀な頭脳を持った社員が多数いる有名な大企業でも、商品をリリースしてから、トラブルが起きたり、何度も修正改良を繰り返しているのです。
僕らのような小さな飲食店が完璧で100点の商品やサービスを提供出来るなんてありえないのです。
だとしたら、70点でも良いので、とっととリリースするのが正解ですね。