春夏秋冬 旬って難しい?
今日、は8月6日です。夏真っ盛りですね。
さて、日本の季節は4つあります。もちろんみんな知っていますね。春夏秋冬です。
実はこれって、日本でのビジネスにおいてとっても大切な要素です。
「バカにしてんのか?!」と思われるでしょうが、これが実際はしっかりとビジネスに結びついていないケースが多々あります。
春・夏・秋・冬の4つ。たった4つです。単純な気がしますね。
この4つの季節に応じて、タイムリーに旬の食材(アパレルなら服)を打ち出すべきなのですが、これが実は難しいのですね。
なぜ難しいか?
そもそも旬という概念が無くなってしまっているからです。
野菜なんかそうですね。本当はどの野菜も旬があるはずですが、季節ごとの値段はともかく、一年中スーパーには並んでいます。夏のトウモロコシや枝豆も、秋のさつまいもも一年中手に入ります。輸入物の増加と、保存技術・栽培技術の向上が原因です。旬の野菜が何なのかさっぱり分からなくなってしまいました。分かるのは、せいぜい「まつたけ」くらいなものです。
日本料理の超高級店ならいざ知らず、それ以外の一般的な飲食店は「旬」を打ち出してもあまり売上アップには大きく貢献しなくなってしまいました。
どういう打ち出し方をするか?
これってとても重要です。
旬の野菜を打ち出すのも良いかもしれませんが、前述したとおり、既に旬の概念がない時代ですから、はたしてどこまでお客様に響く(売り上げ貢献する)か不明です。
それよりも、「夏なら冷たいもの」、「冬なら温かいもの」と言うように打ち出した方が分かりやすく、お客様に伝わります。
つまり、「お客様が困っていること・解決したいこと」を見つけ出し、「こうすれば解決しますよ」という提案をする方がよっぽど大事ですし、売り上げにつながります。
あまり、旬の食材にこだわりすぎるのも良くないのですね。年間通して手に入る食材なわけですから、「今が旬なんですよ」と打ち出しても思ったほど効果はないのが実情です。つまり単に店のエゴ・自己満足になってしまう場合が多いというわけです。
ということで、今私の店も秋冬の商品構成について、悩んでいます。うーん、うーん。どうしよう。
実際はその「商品そのもの」というよりも、その「商品をどう打ち出すか」が重要なのです。どんなに良いものを開発しても、売れなければその商品は存在しないのと同じだからです。
さて、そんなこんなで今夜も徹夜コースかしら?