「ハゲ」とは最強のブランドである。「自民党豊田議員の発言をマーケティングの側面から考えてみる」という無駄なブログ
「このハゲーーーーーーッ!!!」
かつてないほどのインパクトです。
私も今年一番の衝撃です。
トレエンの斉藤さんが「ハゲの人権を向上」させたにもかかわらず、彼女の暴言は一瞬にして「ハゲの人権を地に貶めた」とも言えるかもしれません。
それくらいのパワーワードです。
間違いなく、次の選挙においてハゲの人は彼女に投票しないでしょう。投票するのは「高学歴の女性に罵倒されるのが好きなマゾなハゲ」という少数民族だけですね。
ぜひ、アメリカのトランプ大統領にも「このハゲーーーーーーッ!!!」と罵倒して欲しいものです。
今回は「豊田議員の政治家としての資質」や「ハゲが差別用語であるかどうか」ということは一切脇に置いておこうと思います。私の個人的な感情も排します。
今回の被害に合われた方はきっと「ハゲている」と予想されます。
では、仮にハゲていなかったら、どうなるか?
「このチビーーーッ!!」
「このデブーーーッ!!」
「このブサイク野郎ーーーッ!!」
「この眼鏡ーーーーッ!!」
「ハゲ」ほどのインパクトはないにしろ、ほぼ同等のパワーがあります。
これが「ハゲ・チビ・デブ・ブサイク・眼鏡」でもなく「イケメン」だったらどうなるか?
「このイケメンーーーーッ!!」
とののしっても、きっとそのあとには
「まあ、今回は許してやる」と続きそうです。
ええと…イケメンはともかく、何が言いたいかと言うと、
「ハゲ」を始めとする身体的な特徴は「強力なブランド」だと捉えることが出来ます。
だからこそ、トレエンの斉藤さんはあそこまで上り詰めたのです。
「ああ、あのハゲている人ね」
と仲間内で話せば、
「そうそう、あの人あの人」
と例え名前が分からなくても、誰だか一発で通じ合えちゃうのです。
これはもう立派なブランドだと言っても良いと思うのです。
(以下、余談)
日本人のハゲ・薄毛の割合は20%強だそうです。ということは意外と多数派かもしれませんね。ハゲにも種類があって、M字・O字・U字・A字など多数あるそうです。ハゲの世界も奥が深いですね。
(以上、余談)
さて、話を少しビジネスに戻します。
「ブランド」とは以下のように概ね定義できると思います。
ブランドとは、会社や製品など「個」に抱く知覚(イメージ)の総称。お客さまや市場などの社外の人々が持つイメージだけでなく、社員や株主などの内部の関係者が持つイメージも含む。
もし、あなたが飲食店を経営していて
「あなたの店はどういう店ですか?」と聞かれたら何と答えますか?
「イタリアンです」「フレンチです」「和食です」「居酒屋です」「カフェです」
などと答えるかも知れません。
でも、これって良く考えると、別にあなたの店じゃなくても、そんな店はそこら中にあふれているのです。つまり、何の説明にもなっていないのですね。
でも、次の様だったらどうでしょうか?
「生パスタ専門店です」であれば、何となく料理が想像できるので相手に多少通じそうな気がしますね。
「10種類のカルボナーラが自慢の生パスタ専門店です」であれば、もっと興味を引きそうですね。「近くを通ったら行ってみたいな」と思うかもしれません。
「10種類のカルボナーラが自慢の生パスタ専門店なんだけど、マスターがゲイで、さらにプロの占い師でもあるんだ。そして男性は入店できない、女性だけの店」だったら、行列が出来る繁盛店になりそうですね。
極端な例を出しましたが、
「あなたは何の店をやっているのですか?」と聞かれて、即「〇〇の店です」と自信を持って言えるだろうか?
私の店は店内に「三輪車」や「ハンモック」があるのですが、
一回来たことのあるお客様には、店名は忘れても、
「ああ、三輪車の店ね」「ああ、ハンモックのある店ね」
と覚えてもらい易いのです。
当然、提供している料理にも特長を持たせているので、私の店の場合は説明しやすい。
(もちろん最初から、それを狙ってやっています)
私は料理だけでは差別化できないと思っているので、料理以外に
「内装」
「外装」
「POP」
「スタッフ」
などに特長を持たせると、間違いなくあなたの店を覚えてもらえる(広義のブランド化)確率が高くなると思います。
今日のまとめ
自分の店は「〇〇の店です」とインパクトのある短いフレーズで答えられるようにする
そして、それを宣伝しまくることによって、自店をブランド化する