「普通の定義」を「提供する側が決めちゃえば良い」のだ。きっと、そうしたら儲かるぞ(保証は一切しないけど)。
久しぶりに小さな(でも結構効果的な)売上アップのテクニックを書こうと思います。
今日は「普通」についてです。
「普通」の定義は難しいですよね。
例えば、この写真の女性は可愛いですか?
私は「最高に可愛い」と思いますが、人によっては「可愛くない」だったり「普通だ」という場合もあるでしょう。
「普通」って何でしょうか?
普通のサイズ、普通の味、普通のルックス、普通の人、普通のコース、普通の人生、普通のデート、普通の収入、普通のビール、普通の本、普通の音楽、普通の小学生、普通の大人・・・・
普通、ふつう、フツウ・・・
「平均」とはちょっと違う気がしますね。
「普通」って人によって、その基準が微妙に違うのです。
極めて主観的だし、曖昧模糊としていて、ボヤーッとしています。
「普通」って何なんだ?分かりませんね。日本国民の統一の定義はないのです。
だったら、
提供する飲食店の私たちが「普通」の定義を決めちゃえば良いのです。
(おお!何て大胆な提案!!)
私の店舗でビールのサイズに関して、次のような試みをしてみました。
今まで
ビール レギュラーサイズ(300ml) 500円
ビール ラージサイズ(450ml) 650円
これを下記のように表記を変えてみました。
ビール スモールサイズ(300ml) 500円
ビール レギュラーサイズ(450ml) 650円
実際入っている量は同じです。サイズの表記のみを変えてみました。
結果、売上はどう変わったか?構成比を見てみます。
今まで
レギュラーサイズ 40 対 ラージサイズ 60
新表記
スモールサイズ 20 対 レギュラーサイズ 80
大きいサイズの注文率が1.3倍になりました。
では、売上金額で見るとどうか?
同じ100杯出ると仮定すると
従来
500円×40杯+650円×60杯=売上59000円
新表記
500円×20杯+650円×80杯=売上62000円
売上5%アップです。
「たかだが5%かよ」と思いますか?
私たち飲食店は数百円単位で四苦八苦している業界です。
5%は決して小さい数字ではありません。
この一見小さい数字の積み重ねが、最終的には大きな違いを生みます。
また、当店では同じような例が他にもたくさんあります。
一例をあげると、以前は「4000円の飲み放題付き宴会プラン」が一番人気のプランだったんですね。それを、ある時から「4500円の飲み放題付き宴会プラン」を「スタンダードプラン」と名付けたのです。そうすると、この4500円のプランが一番注文が入るようになったわけです。
今日のまとめ
「普通」は人によって定義が大きく異なるので、提供する側が(店都合で)「これが普通ですよ」と堂々と言い切りましょう。