こだわりのお洒落なカフェは何故3年以内に閉店してしまうのか?飲食店の販促をアラフォーオヤジ目線で「おもしろおかしく」考えてみる

飲食店を2店舗経営しています。POP制作などの販促やオヤジギャグと飲酒を担当しています。私が作ったPOPやオヤジギャグを参考に飲食店の販促について「おもしろおかしく」オヤジ目線で考えます。

ジャパネットたかたで掃除機を買いました。

www.japanet.co.jp

 

久しぶりに、ジャパネットたかたで買い物をしました。

掃除機です。

実は、ダイソンを2台持っているので、今新しい掃除機を買う必要は全くないのです。でも、テレビを見ながら、スマホのサイトで購入ボタンをバレーボールのAクイックよりも速く、速攻でポチッと押してしまいました。

 

掃除機って違いがやや分かりづらいですよね。

番組ではどの機種も「吸引力がいかに凄いか」を、これでもかと見せつける。

だから、用途や形の違いでタイプ(タイヤ付き、ハンディ、スティック、ロボットなど)を選択したら、その先は値段でしか判断できない。こうなると結局は価格競争になる。

 

今回私が買ったものも同様で、過去に何度も見た他の掃除機と変わらない「吸引力の凄さ」を謳っていました。特殊なホースを取り付けて、ビリヤードの球を5個も吸い込んでいました。こりゃスゴイ。各メーカーの掃除機の吸引力対決をやってほしいですね。

 

さて、この吸引力の凄さだけなら、おそらく私はこの掃除機を買わなかっただろうと思います。だって、ダイソンを2台も持っているんだもん。

 

では、何故私はこの掃除機を選んだのか?

バレーボールの高速Aクイックよりも早いスピードで購入ボタンを押したのか?

 

そう、他にはない機能があったのです。

 

ブロワ(吹き飛ばし)機能がついていたのです。

 

ゴミを吸い込むだけではなく、「ゴミを吹き飛ばす」機能がついているのです。

 

何が便利かと言うと、玄関先に溜まった落ち葉を吹き飛ばす、車の洗車後に水を吹き飛ばすなどの使い方が出来るのです。

 

今までの掃除機にはない機能です。

 

この独自の機能を

USP(Unique Selling Proposition)」と言います。

 

「独自の売り」あるいは「独自の売りの提案」

というマーケティング用語です。

 

商売をする上でこのUSPという考え方は非常に重要です。

 

どこにでもある商品なら、価格が安い方に流れます。当たり前ですね。

私たちは電気屋で商品を試して、安いネット通販で買うのです。

 

私の店の売りは「キッシュ」「玄米リゾット」「梅酒」「日本ワイン」という近隣の他の店舗がどこもやっていない商品で差別化しています。

 

こんなことを言うと、

「うちには独自の商品なんかないよお」

と言う声が聞こえてきそうです。

 

大丈夫です。安心してください。

誰にでも、どの店にでも絶対にUSPが存在します。

 

「他の店はやっていない商品」でなくてもOKです。

つまり上記にも書いた通り、

他の店がやっている、全く同じ商品でも「独自の売りの提案」をすれば良いのです。

 

ほとんどの店は「商品名と値段」しか書きません。

 

例えば、

「野菜カレー 950円」

まあ、ほとんどの店がこんな感じです。

 

それを次のように書いたらどうでしょうか?

 

「じっくり2日間掛けて煮込みました。地元農家の加藤さんが愛情込めて作った季節の野菜が10種類入った10食限定健康カレー 1200円」

 

商品は全く同じものです。ですが印象が全く違いますね。

しかも後者の方が高くしても売れる筈です。

そして、それを食べたお客様は「美味しい」と価値を感じて帰っていきます。

さらに口コミも起きるかも知れませんね。

 

「独自の売りの提案」とはこういうことです。

 

しかも、飲食店というのは他の業種よりも土着の傾向が非常に強いです。

同商圏内でこういう売り方をしている店がない限り(たぶんないハズ)、あなたの店は間違いなく野菜カレーの1番店です。

 

こういうことは他の店には教えちゃいけません(笑)。

自分の店だけやって儲けましょう!

 

 

今日のまとめ

 

あなたの店の「独自の売り」「独自の売りの提案」は何ですか?

 

徹底的に考えてください。

 

必ずしも新しい商品を開発する必要はありません。

 

今あるメニューのなかに「あなたの店にしかないモノ」が存在します。

 

それをお客様にちゃんと伝えましょう。