こだわりのお洒落なカフェは何故3年以内に閉店してしまうのか?飲食店の販促をアラフォーオヤジ目線で「おもしろおかしく」考えてみる

飲食店を2店舗経営しています。POP制作などの販促やオヤジギャグと飲酒を担当しています。私が作ったPOPやオヤジギャグを参考に飲食店の販促について「おもしろおかしく」オヤジ目線で考えます。

新商品は売れない?

昨年から「パクチー」が大ブームですね。最近も続々と大手メーカーがパクチーを使った、ドレッシングからお菓子まであって、スーパーに行くとパクチーだらけです。クックパッドパクチー料理が13000件以上出てきます。

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経堂にある「パクチーハウス東京」がブームの火付け役です。私は実際にその店に行ったことはありませんが、何年も前から飲食業界では話題になっていました。全てのメニューにパクチーが使われています。ぶっ飛んでいますね。

 

というか、パクチーって本当に流行っているのか、良く分かりません。少なくとも私の周り(埼玉です)は全く流行っていません。

 

東京と地方(私の場合は埼玉)の違いなのでしょうか?

 

実は今、私の店でもパクチーを使ったピザを出しています。POPも作り、がっつり店内で打ち出ししています。売上は決して悪くはないのですが、反応はいまひとつです。

 

「ブーム・流行っている」と言われるものについて、私はこれまでの経験則で次のように考えるようにしています。あくまで私の私見です。埼玉におけるブームがやってくる順番です。

 

ニューヨークで流行っている

6か月後、都心で流行り出す

その6か月後 大宮に到達

更に6か月後 川越に到達

更に6か月後 その他のエリアに到達するか、もしくは到達しないで終了

 

私が川越にカフェをOPENしたのは、かれこれ11年前です。当時、川越にはカフェというものが私が知る限り、ほぼ皆無でした。ですから、私の店はお陰様でOPENして間もなく、お客様が多く来てくれました。私の店の出店後、2~3年後あたりから川越にもカフェが続々と誕生します。

 

でも、その同じ11年前、東京ではカフェの一大ブームはすでに去っていたのです。今では従来のカフェと言うカテゴリー自体が無意味なものになってしまいました。

 

 

川越でパクチーを扱うのは少し(6か月?)早かったかもしれませんね。もしかしたら、大宮では売れているかも?調べてみます。

 

さて、「新商品は売れない」って知っていましたか?

もちろん、中には売れるものもありますが、基本的に売れません。

大手企業は大々的に広告宣伝をするので新商品は売れるように思いますが、実際はそうでもないようです。

 

下の図を見てください。もちろん私が考えたものではありません。有名なものなのですが、マーケティングに興味がなければ一生見ることのない図ですね。

 

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http://marketing.itmedia.co.jp/

上記より抜粋させて頂きました。

 

横が時間軸です。縦が購買する人のカテゴリーとその割合です。

 

つまり、新商品を真っ先に買うのは「イノベーター」や「アーリーアダプター」と言われる16%だそうです。

そのあとに「キャムズ」と言われる大きな谷があって、大抵の商品はそこでお終い。

 

その谷を越えられると「マジョリティ」と言われる一般の人が買い出し、本格的に普及し始める。この段階になったら「ブーム」と表現して良いかと思います。

 

果たして、パクチーはどの段階にあるのでしょうか?

 

恐らく、都内では「アーリーマジョリティ」あたりで、埼玉ではまだまだ「アーリーアダプター」のあたりのような気がします。

 

当店でもパクチーの打ち出しはしていきますが、もしかしたら、今年の年末くらいには今よりも売れるかも知れませんね。

 

都内で流行っているものを、同じタイミングで地方展開してしまうと売れないかもしれませんね。同様にニューヨークで今流行っているものは、同時期に東京では流行りません。

 

今日のまとめ

 

地方の方は、ぜひ「今東京で流行っているもの」を研究しておいてください。

 

半年後、1年後に商品化すると大ヒット商品が生まれるかも知れませんよ。