先日、大手食品卸の展示会に行ってきました。「うーん」な感じです。もったいないなあ。
久しぶりの投稿になってしまいましたが、いつも読んでくれてありがとうです。あなたが大好きです。
さて、先日ある食品卸の展示会にスタッフとともに行ってきました。たくさんのメーカーが出店していて、まあ何百、何千?の商品サンプルが並んでいます。
ただ、そのどれも私の心には響きませんでした。
どれもこれもスペックばかりを謳っているのです。
「どれだけこだわり(安心安全や高級、珍しい)の素材を使っているのか」「どれだけこだわりの製法なのか」「どれだけ使い勝手が良いか」ばかりを強調しています。これをスペックと言います。分かりやすく言うと「提供する側(飲食店の厨房スタッフ)」向けの情報ばかりです。
もちろん、こうしたスペックも重要です。メーカーのビジネス相手は飲食店ですから、飲食店向けの情報は当然重要です。
一番重要なのは「エンドユーザー(お客様)にどんなメリットがあるのか」ということなのです。
ここが完全に抜け落ちているのです。「どういうお客様に食べてもらいたいか」「これを食べるとこんなに良いことがある」という「ご利益」がほとんどのメーカーのブースには書いてありませんでした。
商品はきっと良いものなのでしょう。だからこそ、「ご利益」を謳わないのは非常にもったいないなあと思います。
もう一つ「物語」が重要です。
例えば、「その商品が誕生した秘話」(失敗談など)や「生産者の熱い思い」を訴えるのです(この「物語」に関しては次回以降もう少し掘り下げて考えてみたいと思います)。
スペックだけではお客様は反応しない時代なのです。
ルートセールスばかりしている卸、メーカーは今後淘汰されていくと私は考えています。また、そういう卸、メーカーを頼ってばかりで、自分たちで何も考えない飲食店も当然淘汰されていくでしょう。もう、そういう時代に来ています。
今日のまとめ
➀スペックだけではお客様は反応しない
➁「ご利益」と「物語」を謳って初めてお客様は反応する