続 職人と経営者 商品開発に対する考えた方の違い
こんにちは。現在、自宅をリフォームしています。建ててから40年以上も経つので、まあいたる所がボロだらけです。今回フルリフォームするので工事期間は2か月くらい掛かるそうです。毎日朝からトントン、ガーガー、キーキーすごい音です。
さて、今うちの店も外の販促を強化しようと試行錯誤しています。これについては、近いうちに写真付きで紹介していこうと思います。
前回、このブログで書いたことを簡単にまとめます。
職人 ⇒ 「美味しいもの」を作ろうとする
経営者 ⇒ 「美味しそうに見えるもの」を作ろうとする
突然ですが、最近どこか飲食店で食事をしましたか?
そこで食べた食事は「美味しかったですか?不味かったですか?」
私の場合、自分の好みは別として「不味い」という飲食店に出会ったことはありません。「特別美味しくもないけど、不味くもない」まあ、そんな程度の店は多いかもしれませんね。恐らく、あなたも同じではないでしょうか?「不味くてこんなの食べられない」なんて店はたぶんないハズです。
つまりどういうことか?
「味だけ」では「差別化が出来ない」ということです。
私たちは誰かと食事をするとき、お腹を満たす為だけに飲食店に行くわけではありません。相手と話を楽しんで、同じ時間や空間を共有するために行きますよね。
そもそも、この「味」というのも曲者ですね。
大好きな人と食べる食事はいつもより美味しく感じるし、良いことがあった後だったり、悪いことがあった後だったりしても、その食事に「感じる」味は変わってきますよね。
「シチュエーション」によって「感じる味」が変わってくるということです。
だとしたら、私たち経営者はどうすべきか?
「美味しいと感じるシチュエーションを作り出す」のです。
私の店は女性客が85%を占めます。当然、メニュー構成もPOPも女性に向けたものです。一般的な女性は「恋愛」「健康」「美容」などに高い関心を持っています。私がPOPを作るとき、この3点を常に意識して言葉を選びます。
例えば
苺を使ったドリンクの場合 ⇒ 「飲んだ瞬間、恋が始まる」
野菜をたくさん使ったフードの場合 ⇒ 「食物繊維で腸もスッキリ、目指せ体内美人」
大抵の人は恋をしようと店には来ませんよね。もちろん美人になろうと思って店に来るわけでもないです。
でも、上記のようなPOPを見て、その食事をしたら、何となくそんな気分になって幸せな感じになりませんか?
今日のまとめ
「味だけでは差別化できない」
「美味しいと感じるシチュエーションを作りだす」
次回は実際に私が作ったPOPを取り上げたいと思います。