あれ?もう2017年も終わっちゃうのね。だから何だってこともないけど。
今、この1年を振り返ってみる。
良かったこと、そうでなかったこと。たくさんありましたね。
「これは売れるだろう」と思った企画がコケたり、
「ダメかもなあ」という企画が予想以上にヒットしたり。
まあ、やってみなけりゃ分からないのです。
「あーだこーだ」と言っていないで、とにかく打席に立つ。
そして、バットを振る。
これが大事です。
年俸1億になっちゃうのです。
逆に考えると、「7割は出塁していない(つまりアウト)」わけです。
だったら、僕らはもっともっと打席に立って、アウトになるかも知れないけど、バンバンバットを振るしかないのです。
ヒットになるときもあるし、そうでない時もあるけど、
「どれだけ打席に立ってバットを振るか」
それに尽きるのだなあと改めて強く感じた一年でした。
今、2018年の年間計画が出来上がりそうです。
後は粛々とその計画に沿って準備と実行をしていくだけです。
もちろん、予想もしない色んなことが起こるでしょうが、トラブルさえも楽しんでいきたいと思います。
2017年もお世話になりました。
2018年はもっともっとお世話になります!!
みなさんお互い楽しくドドーンとパパパーンとキャーって感じで行きましょう!!
価値は伝えないと 伝わらないのね
今日は家の買い出しに近くのヤオコーさんへ。
レジ待ちしている時にこんな張り紙がありました。
「レジ通路幅を広くしています」と書かれています。
確かに広いです。
他のスーパーなんかに行くと、狭い所ありますよね。小っちゃいスーパーなんか大抵狭い。
例えば、OKも好きで良く買い物に行くのだけれど、ここのレジ通路幅は狭くて、カートの幅くらいしかないのです。つまりカートがあると人が通れない。
レジに入るときは、まず自分が入ってから、カートを引っ張って入れる感じです。
おそらく、ここのOKは大型店で来客数が多いから、レジ数を増やして素早くレジを終わらせようと考えたのでしょう(ただ、全部のレジが開いているのは見たことがありません)。
一方、ヤオコーのレジ(一部です)は広いから車イスやベビーカーでも楽々です。
ここで重要なのは広いか狭いかではなく、「広い」とアピールしていることですね。
今回のような張り紙がもしなかったら、誰もこの広さのありがたみを感じません。
そもそも広いなんて感じもしないかもしれません。
でも、ちゃんとアピールしているからこそ、この店は「車イスやベビーカーに配慮した、優しい店なんだな」と好印象を覚えます。
このように価値をちゃんとお客様に伝えることが重要ですね。
飲食店の人はみんなこだわりを持ってやっていると思います。
でも、そのこだわりは伝えないと伝わりません。
どんどん価値を伝えていきましょう。
「〇〇+△△」が重要。
久しぶりの投稿になってしまいました。
ここのところ、年末に向けて色々忙しかったり、一気に寒くなったので風邪をひいていました(と言い訳してみる)。
さて、先日、東村山にあるダイエーに家族で行った時の話。
だだっ広い駐車場の片隅に「コインランドリー」が新しく出来ていました。
良くある、「閉店したコンビニを改装してコインランドリーにしました」的な、ローカルのややさびれた感のあるものではなく、建物自体が新設のモノだし、全面ガラス張りで開放感があって入りやすく、最新式と思われる洗濯機が並んでいました。
なんて思っていた矢先に、ファミリーマートが駐車場にコインランドリーを作っていくというニュースがありましたね。
「コインランドリー」って最近何かと話題です。
「コインランドリー+カフェ」という業態が都内でも増えてきています。
コインランドリーの需要って結構あるようです。
インバウンド需要、旅行者需要、高層マンションで洗濯物が外に干せない人向けの需要などがあると言われています。
コインランドリーで洗濯中に隣にあるコンビニやカフェ(コンビニ)でコーヒーを飲む。
今の時代は、従来のカテゴリーはもう意味をなしていないのだなあと改めて思います。
本屋さん(ツタヤ)にカフェ(スタバ)が併設される。
高速道路のパーキングエリアがテーマパークになったり、遊園地が併設されたり。
私たち飲食店も「食事を提供する場」とだけ考えていたら、ダメな時代になりました。
「美味しい食事を提供していたら、お客が来る」なんていう考えの店は100%淘汰されていきます。
私の店は、従来からアートやサブカルチャー(音楽や絵画、写真、演劇、募金、物販など)に力を入れて来ました。こうした取り組みが今後もっともっと重要になってくるんだなあと再認識したのです。
あなたの店では何が出来ますか?食事だけですか?それとも他の価値を提供出来ますか?私たち飲食店オーナーに問われている大きな問題です。
12月に客を集めて集めて集めまくろう!Xmasと忘年会は絶好の集客シーズン!
もう11月。早いですねえ。あと2か月もしないで今年も終わるのね。
忘年会シーズンにもうすぐ突入です。
当店もお陰様で12月の週末は予約が多いです。特に貸し切りが多いです。
当店の場合、30名前後で貸切が出来るため、そういう団体には重宝するみたいです。
12月は繁忙期。1年で最大の繁忙月です。その繁忙月に最大の集客を目指しましょう!
繁忙月にどれだけ集客できるかで、それ以外の月に集客できるかが決まってきます。
以前、このブログでも紹介しました。
11月は12月の忘年会があるため、「みんなで飲み会しよう」というマインドにはならないのですね。なので、1年の中でも比較的ヒマな時期になります。このヒマな時期に経営者や店長が何をするかで、12月の売り上げが決まってきます。
ヒマな日ほど、色々動きましょう。今後の売上アップに繋がる行動をどんどんしましょう。
忘年会直前対策!!幹事をやって、お小遣いを稼ぐ「4つの裏技」
もう11月になります。
忘年会の時期が近づいてきましたね。
今回のブログはいつもと少しだけ違う話題にしようと思います。
突然ですが、
皆さん、忘年会の幹事をやりたいですか?
幹事の主な仕事といえば、こんな感じでしょうか?
➀場所選び(場合によっては下見も)
➁出欠確認
③プレゼント(送別会の場合)の選定
④当日の受け付け(集金)と司会
⑤2次会のセッティング
まあ、面倒ですね。会社で通常の業務をしながら、プラスで宴会の準備をするわけです。だから、みんなやりたくないのです。
私は今でこそ、宴会の幹事はやりませんが、会社員時代(まだ20代のころ)は部署の歓送迎会や忘年会の幹事を良く引き受けていました。
部署ごとに宴会をやっていたので、規模としては多くて50名くらいです。
何故、こんな面倒が幹事を引き受けるのか?
まあ、仕切るのが好きだったからです。
単に目立ちたいだけですね。
それともうひとつ理由があります。
ずばり、
幹事をやると「小遣い稼ぎ」が出来るからです!!
事前準備や当日の進行さえやれば、小遣いGETです。
当時はまだ20代前半で給料も少なかったですし、すぐに遊びに行って給料を全部使ってしまうので、いつも金欠なわけです。
お恥ずかしい話ですが、消費者金融からも何十万も借りていました。この返済も毎月しなければなりません。
そこで、幹事をやることで小遣い稼ぎをしようと考えたのです。
宴会の人数によってはなかなかの収入になります。
もし、あなたの周りにも良く幹事をやりたがる人がいたら、絶対この裏技を使っていると考えて間違いありません。
儲ける仕組みは至極単純です。
➀飲食店ポータルサイトでネット予約
➁参加表明人数より10%ほど少ない人数で予約
③送別会の場合は、プレゼント代を飲食代と一緒に集める
④当日の会計は自分のクレジットカードで決済する
はい、これだけです。
次のような前提条件で、順番に解説していきます。
★送別会も兼ねた忘年会
★参加表明50名
★店への予約45名
★実際の参加48名(送別される人2名含む)
★予算4000円(食事代2000円+飲み放題2000円)
★プレゼント代一人500円(送別される人2名は除外)
★会社からの補助(福利厚生費)は出ない
➀飲食店ポータルサイトでネット予約
「ぐるなび」「食べログ」「ホットペッパーグルメ」で皆さんネット予約する場合が多いと思います。実は上記サイトに会員登録をしてからネット予約すると、幹事に予約人数に応じて手数料が入ります(対象店舗のみ)。
「ぐるなび」は、一人当たり100円が幹事に入ります。
つまり100円×48名なら4800円です。会員には無料でなれます。
有料会員なら一人当たり200円です。48名なら9600円です。
なお、「食べログ」の場合は一人当たり50円です。
更に、クーポンをつけている店もあるので、それも狙い目です。例えば「10名以上の予約で幹事様の飲み放題無料」なんてのは良くありますね。2000円相当です。
➁参加表明人数より10%ほど少ない人数で予約
例えば「50名参加予定」で店に「50名で予約」するのが普通ですね。人数が変わったら、店に電話すれば変更が効くからです。普通です。
でも、当日のぎりぎりの時間での人数変更は効かない店が実は多いです。
つまり、当日急きょ欠席者が2名出たとしても、料金は50名分かかるということです。
店側も料理を50名分で用意しているわけですから、当日ギリギリの時間に「実は48名になりました」と言われても店も困りますよね(ただし、飲み放題は実際に来た人数分の請求が大半)。
幹事を何度もやっていると分かりますが、当日になって「急な仕事が入って出席できない」とか「風邪をひいた」なんて人が必ずいます。だいたい5%くらいかな?50名予定なら2~3名は当日ドタキャンします。これを考慮して人数を少なく予約します。
困ったドタキャンさん対策でもあるのですが、実はもう一つ隠れた理由があります。
「50名参加予定を45名で予約する。でも当日、実際来たのは48名だった」
店に着いてから「突然ですみません。急きょ3名増えちゃました。食事は45名分で良いので飲み放題だけ48名分でお願いします。詰めて座るので、席は狭くてもOKです」と(みんなには聞こえないようにこっそり)言います。
みんなから集める金額は 4000円×48名=192000円
店に払う金額は 4000円×45名分+飲み放題2000円×3名分=186000円
つまり、その差額6000円が幹事の懐に入ります。
大人数の宴会の場合、特に男性はあまり食事しません。だから食事が足らなくなるなんてことはありませんし、そもそもこの人数になってくると、大皿取り分けだから、食事の量が多いのか少ないのかもう良く分かりません。席は詰めちゃえば何とかなります。
③送別会の場合は、プレゼント代を飲食代と一緒に集める
送別される人が2名います。プレゼント代として、みんなから500円集めるわけです。
500円×46名分(送別される人2名分は除外)=23000円
23000円をプレゼント代金として使える分けです。
そう、お察しの通り、プレゼント代を23000円使わなければ、その差額が幹事に入ります。二人にそれぞれ10000円の物を買えば、差額3000円です。
ここで重要なのが、「500円を飲食代と一緒に集める」ということです。
これを宴会後に実際にかかった金額を参加人数で割って、後日集金するのはダメです。
もちろんプレゼントを買うときは、自分で持っているポイントカードを利用しましょう。
私の場合は、ネット(ヤフー)で買えば、買った金額の13%は戻ってきます。
20000円×13%=2600円
④当日の会計は自分のクレジットカードで決済する
当然、ポイントが入ってきますね。私の場合は使った金額の1%です。
192000円×1%=1920円
重要なのは、手元に192000円の現金が残るということです。
消費者金融で借りると金利手数料が掛かりますが、この192000円には一切かかりません。当たり前ですね。消費者金融への返済に充てても良いでしょう。
上記をまとめると一体いくらになるのでしょうか?
➀4800円 (「ぐるなび」の場合)
➁6000円
③5600円
④1920円
合計18320円
ここから自分の飲食代4000円を引くと
14320円GET(カードのポイントも含む)です。
タダで飲めて、更にお小遣いも稼げます。
もし、店独自のポイントカードがあるなら、必ず作ってポイントを貯めましょう。
この14320円、あなたならどうしますか?
あなたが良心的なら2次会で使って、みんなの負担を軽減してあげましょう。
あなたがそうでないなら、みんなに黙って、幹事代として懐に入れましょう。
違法なことは一切しておりませんが、皆に知れると信用を失う可能性があります。
裏技を使用する際は最新の注意を払ってください。
アウトレットたまご
今日行ったラーメン屋さんで、ちょっとした気づき。
トッピングにこんなのがあった。
「アウトレットたまご 50円」
あっ!こういう発想って私にはなかったな、と思ったのですね。
この「アウトレットたまご」のトッピングはオーダーしなかったから、実際はどんなものか分からないけれども、おそらく「正規の商品としては出せないけど、味には問題がないたまご」のことなのでしょう。
飲食店に限らず、こういうB品や不良品、端切れはつきもです。
飲食店の場合、そのままゴミ箱行きってことはないですが、「まかないに回す」ことが多いですね。あとは「常連さんに無料で出したり」します。
このラーメン屋さんのように、飲食店において「アウトレット商品」として、値段をつけて出しているところは、きっとあまりないでしょう。
でも、よくよく考えると、どの業界もアウトレット商品ってありますよね。
例えば
ユザワヤのような手芸店なら、「布の端切れ」
スーパーなら、「不揃いな野菜や果物」
こいった形で、正規商品より「安く」提供して、廃棄ロスを少なくする。
でも、私はこれを「安く」ではなく、どうにか「付加価値をつけて高く」売れないかなあ、と考えています。
実はスタッフがB品や端切れを使って作った「まかない」が実に美味しいのです。
これを利用するのも良いですね。
例えば
「まかないでしか出していなかった、スタッフ絶賛の秘伝〇〇パスタ 1480円」
と言うような打ち出し方で、通常のパスタよりも「高単価」で出しちゃうわけです。
こうすれば、今までまかないでしか出していなかったものや、B品として安価で売っていた商品が、付加価値がついて逆に高く売れる。
これって素晴らしい発想です。
このブログを書いていて、なかなか良いアイディアが沸いてきたなあ。
飲食店のポータルサイト攻略 ~後編~
飲食店のネット販促におけるポータルサイト利用は今や欠かせないものとなっていることは皆さんも当然ご存知だと思います。
当店の場合、ネットと電話を併せて、予約がほぼ毎日入ります。
全予約の70~80%はネット経由の予約です。
ただし、これには「アクセス数」と「コンバージョン率」が重要です。
「アクセス数」は文字通りなので説明を省きます。
「コンバージョン率」とは「成約率」のことです。
「成約率」とは飲食店の場合、「予約成立」のことと考えてください。
(業界によっては「電話問い合わせ」であったり「資料請求」であったりします )
アクセス数をどうとらえるか?
「アクセス数」はそのまま「見ている人の人数」ではありません。
トップ画面を見たり、気になったらメニューページやクーポンページを見ます。
だいたい2~3ページ見ていると仮定します。
平均2.5ページと仮定します。
つまり
見ている人数 = アクセス数 ÷ 2.5ページ
ということになります。
このうち、何人が実際に予約を入れてくれるか?
これがコンバージョン率です。
どれくらいだと思いますか?
1~2%と言われています。
どんなに良くても3~4%です。ただ、4%なんて店はまずありません。
1%で合格、2%だったらスゴイと思ってください。
1000人見てくれていたら、そのうち10件予約が入るかどうかです。
例えば、当店の場合どうか?
「食べログ」の月間アクセス数は15000ほどです。
アクセス数15000 ÷ 2.5ページ × コンバージョン率1% = 60件予約
これが最低限越えたいラインですね。
9月の予約件数はまさにそのくらいでした。
毎月そんな感じです。
60件予約 × 組人数3名 × 客単価3500円 = 売上630000円
恐らく、これくらいの売上予測が経つわけです。
「食べログ」は月額27000円(税込み)です。
27000円の販促費で630000円の売上になるのです。
投資した金額の23倍のリターンです。
こんなに良い投資はなかなかありません。
販促には掛けた金額の10倍のリターン(売上)がひとつの目安だと思ってください。
10倍を超えたら成功、下回ったら改善する必要があると考えられます。
では、予約件数を増やすにはどこを改善すべきか?
ネット販促における公式を思い出してください
予約件数 = アクセス数 ÷ 2.5 × コンバージョン率
➀アクセス数を増やす
➁コンバージョン率を上げる
この2つだけです。
何かを改善するときに、どこから手をつけたら良いか分からないことってありませんか?
こういう時は問題を細分化しみて下さい。
そうするとどこに手をつけるべきか具体的に見えてきます。
この考え方は単純ですが非常に重要です(でも、ほとんどの人が出来ません)。
さて、
➀のアクセス数を増やすには
「ターゲットをちゃんと決めて、そのターゲットに届く内容にする」
ことが重要です。
例えば、女性に来てもらいたいのに、男性向けの内容だったとしたら、ターゲットの女性には響きませんよね。
そして、SEO対策も重要です。
飲食店をネットで探している人に自分の店を見つけてもらうための対策です。
「流行りの言葉」「季節の言葉」「ターゲットが好みそうな言葉」を使ってください。
次に➁「コンバージョン率」を上げることも重要です。
現状が1%以下なら、まずは1%を目指しましょう。
1%の店なら、1.5%を目指しましょう。
場合によっては「クーポン」をつけることも必要かもしれません。
この「クーポン」というのが厄介なので、今回ここでは細かいことは書きません。
クーポンに関しては、いずれ話したいと思います。
口コミの功罪
今回「食べログ」について書いていこうと思っていたのですが、先日、ご来店のあったお客様が参考になるので、今回もちょっとだけ脱線して紹介します。
この話は食べログなどの「口コミ」とも大いに関係があるので、ちゃんと読んでくれると嬉しいです。
私たち飲食店はネットに色々と書かれます。
「良いこと」だったり、「悪いこと」だったり、「それ、うちの店のことじゃないでしょ?」ということまで書かれます。
「食べログ」「Twitter」「インスタ」「LINE」「Facebook」「ブログ」などに書かれます。
好き勝手に書かれます。
「良いこと」なら嬉しいですが、「悪いこと」を書かれると、私も人間なので正直落ち込みます。
そうそう、先日ご来店のあったお客様の話に戻しますね。
全員男性の8人グループでのご来店。おそらく初めて。
年齢は50代後半かなあ。
そのうちの一人のお客様が元イタリアンのシェフだったようです。
そのお客様は私たちが提供する料理に対し、質問やアドバイスをしてきます。
「やれこのピザはどうだ」
「やれこのパスタはどうだ」
「やれこの料理はどうだ」
私は(もちろん最高の笑顔で)
「貴重なアドバイスありがうございます」
「調理スタッフに伝えますね」
基本的に
お客様からのアドバイスは完全無視です。
勘違いしないでほしいのですが、お客様をバカにしているわけでは決してないです。
本当に貴重な意見だと思っています。
だって「美味しかったよ」という表現はしてくれても、99%の人は店の人間に対し料理や接客のアドバイスはしませんから。
接客に関して、こちらの不手際があった場合はもちろん受け入れ謝罪し改善します。
ただし、料理や店作りに関してのアドバイスは、よっぽどのことがない限り
完全スルーです。
私も大人ですから、もちろん笑顔で「貴重なご意見ありがとうございます」と答えますが、お客様からの意見を取り入れるつもりは全くないです。
今から4~5年前、都内にこんなラーメン店がありました。
当時マスコミにもバンバン取り上げられて、複数店舖を構え、カップラーメンにもなったくらいの有名なラーメン屋さんでした。私も何度か行ったことがあります。
「食べログ」などのネットに
「やれ味が薄い、やれ味が濃い、やれ麺がどうだ、やれスープがどうだ」と書かれたそうです。
有名店だっただけに、ネット上の口コミの数はハンパなかったと考えられます。
もちろん「良いこと」を書く人もたくさんいたはずですが、
「悪いこと」を書かれると、その数が「良いこと」よりも圧倒的に少なかったとしても、「悪いこと」の方に引っ張られてしまいます。
「99件の良い」よりも「1件の悪い」に気を取られてしますのです。
このラーメン店主も少数の「悪いこと」に引っ張られてしまったようです。
「味が薄い」と書かれれば、味を濃くする。
味を濃くすると、今度は別の客から「味が濃い」を不満の口コミを書かれる。
こうなると自分が純粋に「美味しいラーメンを食べてもらいたい」と思う気持ちがどこかへ行ってしまい、もう自分の思い描く美味しいラーメンが分からなくなってしまったのでしょう。
この店主は終いにはノイローゼ気味になり、全ての店をたたんだそうです。
アラ探しばかりするお客さんって実際にいます。
そういうお客様はどこの店に行っても同じような感じです。
店にクレーム(または善意のアドバイス)することによって、「自分の方が上だという優位性を保ちたい」だけなのです。
店の対応や味や雰囲気とは全く別次元で飲食店を利用しているのですね。
つまり、「自己顕示欲を誇示する」ためです。
「俺ってこんなにスゲーんだぜ!」と言いたいのです。
「食べログ」のプレフィールに
「こうして辛口のレビューを書くのは〇〇県内のフレンチとイタリアンのレベルを上げるためだ」
こんなことを本気で書いている人もいるくらいです。
恥ずかしげもなく、こんなことが書ける神経を私は持っていません。
先日、私の店に来たお客様もおそらくもう来ないでしょう。
というか、そういうお客様は私の店のターゲットではありません。
どうぞ、他の店に行ってください。
(勘違いしないでね。そのお客様は悪い人ではないし、そもそも私たちの料理に怒っていたわけでもないです。結局、最後は満足して帰っていきました)
さて、まとめます。
➀「食べログ」だろうが、SNSだろうが、何を書かれようが無視。そんな口コミに一喜一憂しないこと。
➁口コミなんぞ見る暇があったら、POP一枚書け!!
③自分の店を「好きだ」と言ってくれるお客様に向けて全力で商売しろ!
アサヒが値上げだってさ。値上げしない飲食店は潰れるかもね。
飲食店のポータルサイトの件で「食べログ」やら「ぐるなび」やらそれぞれについて、細かいことを書いていこうと思っていたのですが、今回は急きょ変更します。
何故か?
アサヒがビールを値上げすると発表したからです。
それも「缶ビールは値上げしない、瓶と樽を値上げする」というのです。
これは
「スーパーで缶ビールを買うエンドユーザーは値上げしません。でも、飲食店向けの卸は値上げします」
ということです。
露骨に業務用を狙い撃ちです。
つまり、家で飲むビールを値上げして、売り上げが下がっては困る。だから、缶ビールは値上げしない。
でも、「飲食店は仕入れ値が上がっても、きっと売価は変えないだろう」という風なアサヒの軽薄な読みが透けて見えます。
本当に飲食店が売価を上げないなら、確実に飲食店は疲弊していきますよね。
誰が考えても明らかです。中学生でも分かります。
今日の朝の情報番組でも、この話題を取り上げていました。
都内の安売り居酒屋のオーナーだか店長にインタビューし、この値上げについて聞いていました。この店は生ビール中ジョッキを390円で売る店です。
これに対し、この居酒屋のオーナーだか店長はこう答えていました。
「値上げはしないでしょうね。値上げしたら、お客様が離れていきます」
うーん大丈夫か?潰れるぞ!
と私は思うわけです。
私は値上げ大歓迎です。
店での売価もバンバン値上げします。
実際、この9月からビールも値上げしましたし、その他の商品も値上げしました。
9月の売上が落ちたか?
昨年の9月よりも上がりました。そんなもんです。
これは経営者のマインドの問題です。
「安さが売り」の店なら、値上げしたらお客様は離れてしまうかもしれません。
鳥貴族が10月から値上げするくらいですから、安売りはもう限界が来ています。
マックだって気が付いたら、セットが600円オーバーがメインになっています。
牛丼の松屋も500円オーバーの商品ばかりです。
ガストだって同じですね。高単価商品を打ち出しています。
「安さをウリにせず、価値をウリにしている」店なら値上げ万歳です。
というか
値上げ以外に生き残っていく道はありません。
だって、大手だって値上げしてるし。
そんなことも分からずに、安さにこだわる小さな飲食店が潰れていく現実が悲しいです。
無知とは罪です。
経営者が「安くなければお客様が来ない」と思い込んでいるなら、それは大きな間違いだということです。
私の店は一部の商品は「原価100円程の商品を売価800円売っています(つまり原価率12%程)」が、この商品はめちゃくちゃ売れます。トップの売上です。
これはその商品の価値がちゃんとお客様に伝わっているからです。
(ぜひ私が書いた過去のブログを参考にして下さい)
「390円のビール」の価値は「390円」という「値段(安さ)」なのです。
ちなみに私の店では同じビールを「680円」で売っています。
もしかしたら390円のビールよりも量が少ないかもしれません。
でも、みんな普通にオーダーしてくれます。
そんなもんです。
決して、私の店は高級店ではありません。大衆店のちょい上くらいです。
あなたは「値段」をウリにしますか?
それとも「価値」をウリにしますか?
答えは明白ですね。
飲食店のポータルサイト攻略 ~前編~
飲食店ポータルサイトから集客するための基礎編
前回のブログをご覧いただければ、なぜ飲食店においてポータルサイトが重要かということについて、簡単に紹介しました。
ネット集客に限らず、複数の集客方法を心がけてください。
例えば、「食べログ」だけではダメです。
店舗の業態やエリアによって最適なポータルサイトは違うので、「ホットペッパー」かも知れませんし、外国人が多い店舗なら「トリップアドバイザー」が良いかもしれません。
何故複数やるべきか?
「ぐるなび」オンリーだったら、もし「ぐるなび」がダメになったときに集客が出来なくなります。
10個の集客方法を実践していたら、1個がダメになっても残り9個で集客が可能だからです。
でも、当然、販促予算は上限がありますね。
いくらでもお金が使えるよ、という店舗は何から何までやりましょう(費用対効果はしりませんが)。
私たちのような小さな店舗には一か月に何十万も出せるわけがありません。
だた、勘違いしないでほしいのは
「お金がないから販促出来ない」のではなく、
「販促するから売上が伸び、利益が出て、更に販促にお金をかけることが出来る」という流れが正解です。
この考え方は超重要です。
仮に今はお金がなくても最低限の販促費をケチらないで下さい。
ケチるとじり貧になりますよ。
とはいっても、販促にお金をかけるにも優先順位があります。
私の経験から下記のように優先順位をつけてみました。
優先順位の高い順位に実践しましょう。
食べログ > ぐるなび >>> LINE@ >> ホットペッパー >> その他ポータルサイトやSNS
最優先は「食べログ」です。
何故なら、費用対効果が抜群に良いからです。
他を大きく引き離しています。
FacebookやTwitter、インスタグラムなどは最後の最後で良いです(というかやらなくても良いです)。
色んな飲食店コンサルタントの方が、ポータルサイト対策セミナーをやっていますが、その多くが「食べログ」を対象にしています。最古参の「ぐるなび」に絞った対策セミナーをやることはマレです。コンサルタントが「食べログ」を対象にするのは、おそらく「食べログ」が一番影響力があるからということです。ちなみに「ホットペッパー」は「ホ」の字も出てきません。
私もそう思います。
実際、私の店も「ぐるなび」「食べログ」の両方をやっています。
当店における月額使用料は下記のようになっています。
「ぐるなび」は一か月10万円ほど。
(送客手数料があるので前後する。なお、正規会員は54000円~)
「食べログ」は一か月2万7000円。
月によって変わりますが、「食べログ」経由の予約は
だいたい数字にして「ぐるなび」の1.5倍から2倍です。
月額料金は「食べログ」が3分の1以下なわけです。
ということは費用対効果は5~6倍も「食べログ」の方が良いのです。
食べログはほぼ毎日1~4件ほどの予約が入ります。
「ぐるなび」をやめて「食べログ」だけにした、なんてお店も聞きます。
でも「複数のポータルサイトをやるのが鉄則」という考えから、私は両方やるべきだと思います。たとえ、「ぐるなび」が「食べログ」よりも効率が悪くてもです。
あくまで、私の店の数字なので、他店の状況は分かりませんが、おそらくそれほど大きくかけ離れた数字ではないはずです。
ちなみに「ホットペッパーグルメ」(月額20000円弱)はどうか?
上記2サイトと比べると、そもそもユニークユーザー(ホットペッパーを使う人の数)が圧倒的に少ないです。つまり、「ホットペッパー」経由のアクセスが超少ないということです。
でも「ホットペッパー」はアクセスが超少ないのが欠点ですが、「コンバージョン率」は上記2サイトよりも非常に高いです。「コンバージョン率」とは「成約率」のことです。つまり、アクセスに対して予約が何件あったかの率です。ホットペッパーで店を探す人は少ないのですが、そもそも登録店舗も少ないので、ページを魅力的に作れば、競合店が少ない分、予約に繋がる確率が「食べログ」「ぐるなび」よりも高いのだと思われます。
次回からは「食べログ」「ぐるなび」「LINE@」「ホットペッパーグルメ」「その他」と言うように個別に考察していきたいと思います。