安売りの限界
以前「値下げはダメ」という話をしました。
まだ読んでない方は下記をどうぞ。
今日の東洋経済オンラインでこんな記事が出来ていました。
非常に参考になる記事です。
アメリカのアパレルのことでしょ?と思わず、自分に置き換えてみて下さいね。
アメリカのトイザらスも倒産するかもというニュースも流れていました。
競合するウォルマートやAmazonに勝てないからです。
ナショナルブランド(NB)を扱うということは、安売りの波に飲まれる可能性が高いということを意味します。
同じものを買うのならば、消費者は安い方を選びますし、宅配してくれるならば尚更です。ネットを叩けば、どこが一番安いかすぐにわかってしまいます。
幸い、私たち小さな飲食店はSPA(製造小売業)みたいなものです。
つまり、私たちの商品はどの店とも違うのです。
たとえ、その商品が唐揚げだとしても同じではないのです。
付加価値をつけて、高く売っていきましょう。
僕の店も秋の商品デビューに合わせて、既存商品をいくつも値上げしました。
格安ピザを売りに70店舗ほどチェーン展開していた日本の会社は7月に破産手続きをしました。2016年には国から賞をもらうほど業界では注目の会社でしたし、2019年には上場を目指していたそうです。それが倒産です。
280円均一の鳥貴族も10月~値上げすると発表がありました。
格安を売りにしてはいけません。絶対にいけません。
一部、客寄せ用やイベント用、顧客情報を入手するために安売りを上手に使うならば良いですが、日常的に安売りしてはいけません。
あなたはあなただけのオリジナル商品を持っています。
その価値をお客様にちゃんと伝えていますか?
そして、ちゃんと適正な利益をとっていますか?
次回は僕の店の打ち出しに関して紹介しようと思います。
ありがとう おでん
9月になりました。
秋ですね。
僕の店も秋メニューになりました。
9月になって大手各社はどんなものを打ち出しているのでしょうか?
コンビニ各社は「おでん」を打ち出し始めました。
セブンイレブンは「おでん ありがとう」というキャッチフレーズです。
ローソンも同様に「おでん」を打ち出しています。
ファミマはうーん、未確認です。ごめんなさい。
セブンとローソン、同じ「おでん」を打ち出しているのですが、販促方法が対照的なのですね。
セブンは店外POPとして、おでんの「のぼり」を3~4本ずらーっと並べています。
対して、ローソンはどうか?
当然おでんの「のぼり」は出ているのですが、1本だけです。他の何種類かののぼりと一緒に並べてあります。
やっぱりセブンってスゴイなあと思うわけです。
何故か?
「1枚ののぼり」よりも、「3枚ののぼり」の方が効果があるのです。
これってとっても重要です。
打ち出し商品は「一番目立たなくてはいけない」のですね。
当たり前です。じゃなきゃ売れません。
これって飲食店でも応用できますよね。
僕の店の打ち出し商品は
「壁に何枚もPOPが貼ってあります。同じPOPが並べて何枚も貼ってあります」
「メニューブックにもその商品が何回も登場します」
「スタッフも口頭でお勧めします」
売れるか売れないかの違いは何か?
露出の差なのです。
誤解を恐れずに言うならば、その商品が美味しいかどうかということとは無関係なのです。
今日のまとめ
売りたい商品は露出をガンガン増やす!
「完璧主義者」という言い訳
「完璧主義者」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?
職人
こだわっている
プロフェッショナル
カッコいい
「おれ、完璧主義なんだよね。だから、こんなクオリティの低いものなんて、お客様に出せないよ」
おお、本当にこだわっていて、完璧主義って何だかカッコいい気がしますね。
一方、僕はどうか?
店のスタッフと新商品の打ち合わせや試作をしていて
「うーん、もう一歩何だけどなあ。まあ、とりあえず、それでスタートしちゃって良いよ。やりながら修正していこう。じゃあ明日からスタートね」
僕の場合、いつもこんな感じです。
完璧主義者の人からすると「ひどくいい加減」に感じるかも知れませんね。
僕の店も9月から秋メニューがスタートしたんですね。
でも、一部の新メニューは最終的な形になってないまま、スタートしています。
営業しながら、より良い形を模索していけば良いと思っているからです。
僕から言わせると
「完璧主義者」という言葉は「何もやらない言い訳野郎」「市場からの評価にビビッているチキン野郎」と同義です。
100点を目指して修正を繰り返す、いつになってもリリースされない。
僕は3日で考え、70点でリリースしちゃて、やりながら修正していく。
経営者として、どちらが正しいか?
趣味の世界なら「完璧主義」も良いかもしれない。だって、生活をかけて趣味に没頭する人はいないから。とことんお金と時間をかけて徹底してやればよい。
経営者は自分や家族、従業員の生活をかけてビジネスをやっているのです。
いつまで経ってもデビュー出来ない完璧主義の商品は利益を1円も生み出さない一方、70点の未完成の商品は稼いでくれるのです。
そもそも、100点の完璧な商品なんてものは存在しないのです。
優秀な頭脳を持った社員が多数いる有名な大企業でも、商品をリリースしてから、トラブルが起きたり、何度も修正改良を繰り返しているのです。
僕らのような小さな飲食店が完璧で100点の商品やサービスを提供出来るなんてありえないのです。
だとしたら、70点でも良いので、とっととリリースするのが正解ですね。
美味しいから売れるわけじゃなくて、、、
今日は8月25日です。飲食店に限らず、アパレル業界もそうなのですが、秋冬商品のデビューの時期ですね。
私はもともとアパレル業界におりましたので、8月末に秋冬物スタート、2月末に春夏物スタートという流れで動いておりました。
飲食店の皆様もおそらく今、9月からの秋冬メニューの開発に苦労しているのではないかと思います。もちろん、私の店もそうです。今日も試作と写真撮りをし、グランドメニューの作製に時間を費やしています。
新商品を開発するにあたり重要なポイントは何でしょうか?
「美味しい料理」を開発することではありません。
「売れる料理」を開発すること、これが一番重要です。
料理人はみんな「美味しい料理」を作りたがります。
「この食材を使ったら、もっと美味しくなるのではないか?」と考えてしまいます。
もちろん、間違っていないのですが、料理人が思っているほど、こだわりはお客様には伝わりません。肌感覚ですが、提供側のこだわりの60%伝わっていたら良い方なのではないでしょうか?つまり、どれだけこだわってもお客様には半分ほどしか伝わっていないのです。これでは料理人の自己満足の世界ですね。まあ、ほとんどの飲食店はこのパターンです。
私の家の近くにあった、何から何までこだわって、一から全てを仕込んでいる店が最近閉店しました。そんなものです。
一方、「何でこんな店が流行っているんだ?」という店ってありませんか?
繁盛店や近隣の店舗を視察したときに「うちの店の方が美味しい」「この店の料理はたいしたことない」なんて思っていませんか?アラ探しばかりしていませんか?
こう思ってしまう人は要注意です。というか、完全にアウトです。成長しません。
私たちは、ついつい他人を批判してしまします。
何故か?
他人を批判する(下げる)ことによって、自分の優位性を相対的に高めようとするからです。
これは人間の性(サガ)です。
でもこれでは一歩も前へ進みませんよね。1ミリも成長しません。
どんどん前へ進む人はみんな同じ考えをします。
相手の良いところを見るのです。
そして、すぐに自分に置き換えて、すぐに取り組みます。圧倒的スピードで行動します。どんどんパクります。
これが、「前へ進む人」と「進まない人」の差です。
今日のまとめ
➀相手の悪いところばかりフォーカスしないこと
➁相手の良いところにフォーカスし、自分の店にどう置き換えたら良いかを考えること
相手が困っていることを解決してあげる 前回の続き
「相手が困っていることを解決してあげる」
これが全てのビジネスの基本ですね。
前回のブログでも少し話しました。
今回は私の店でやっているちょっとした(でも決まれば大きい)売上アップのテクニックをお伝えします。
まずは実際に使っているメニューをご覧下さい。
これは当店の飲み放題メニューの一部です。
ドリンクの内容は今回はどうでも良いので無視しますね。
重要なのはこのメニューの下半分です。
「相手の困っていることを解決してあげる」
そう、これは「宴会の幹事さん」に向けたメッセージになっています。
宴会の幹事を経験したことがある方ならわかると思います。
2次会の場所を前日までに予約しておけば良いだけの話なのですが、大抵の場合、決めていません。
何故なら、何人が2次会に行くか不明だからです。また、2次会の会場に行く正確な時間もあやふやです。
飲食店側も「来店人数も来店時間もあやふやくな予約」はあまり受けたくありません。他のお客様に迷惑がかかる場合もあるし、ドタキャンの可能性もあります。
だから、宴会の幹事も前日までに2次会の会場をおさえづらいのです。
では、当日、幹事はどうするか?
1次会の終盤になるとソワソワし出します。近隣の居酒屋やカラオケボックスに電話して空き状況を確認します。週末の22時頃だとなかなか大人数で入れる店はありません。「2次会に行く人~?」と大きい声で聞いても、みんな酔っぱらっているのでまともに聞いてもくれません。寝てしまっている人もいます。さあ、困りました。
そこですかさず、
店のスタッフが駆け寄って「うちでこのまま2次会やりませんか?」と声を掛けるのです。
貸切が終わった後、そのあと22時頃に再オープンするわけですが、まずそんな時間から新規のお客様が来ることはマレです。来ても少人数。だったら、今目の前にいる貸し切り宴会の30人の団体(全員でなくても)に残ってもらった方が店側も助かるのです。そもそも2時間飲み放題の後なわけですから、みんなほとんど飲みませんので、店は超儲かります。
当店の場合、
飲み放題のメニューに「そのまま2次会出来ますよ」という内容を、最初から載せちゃっているのです。
こうした方が、幹事は最初から2次会の選択肢のひとつにしてくれるし、スタッフが口頭でプッシュすれば、残ってくれる確率が高くなります。
意外と飲食店のスタッフでここまでやっているところは少ないと思います。とても単純で簡単に今日から出来るので、飲食店の皆様はぜひやってみてくださいね。
今日のポイント
➀困っている人を見つける
➁困っている人に直接訴えて、解決策を提示してあげる
相手が本当に望んでいることを見極める
こんばんは。最近、自宅のリフォームをしたのです。それに伴い色んなものを新しく買い替えています。先日は近くのホームセンターにキッチン用のゴミ箱を買いに、5歳の娘と1歳の息子と一緒に家族全員で行きました。
やっと探していた丁度良いサイズのゴミ箱が見つかったのです。
それも束の間、問題はここからです。
5歳の娘がそのサイズよりも「大きいサイズが欲しい」と言い出したのです。大きいサイズは高さが合わないのでキッチンには置けません。「それでは大き過ぎちゃうの」と娘に言っても全く聞く耳を持ちません。店内で大声を出し、「欲しい、欲しい!!」と泣き出す始末です。
これは困ってしまいます。子育てをしている方ならわかると思いますが、よくあることです。いくら「こうこうこうだから」と論理的に説明しても子供には通じません。こちらが何を言おうがどうにもなりません。
ここはホームセンターの店内ですし、他のお客さんや店員さんに迷惑をかけてもいけないので、泣いて叫ぶ娘をむりやりひっぱって、急いで会計を済まし外へ出ました。
車に乗って家に帰る途中もずっと「大きいのが欲しい!!」と大声で泣き叫んでいます。
かみさんはイライラして娘に怒鳴ってしまいます。娘は余計泣き叫ぶわけです。
実はホームセンターに買い物に行く直前まで、ボルダリングのジムに行っていたのですね。最近はボルダリングにハマっていて、週一ペースで私と娘とで通っているのです。
つまり、娘は疲れていたのですね。眠かったわけです。
決して、大きいゴミ箱が欲しかったわけではないのです。
ただただ眠かっただけなのです。
私は泣き叫ぶ娘に「わかったよ、じゃあ、大きいゴミ箱を買いに行こうか?」と車を途中でユーターンさせ、さっきのホームセンターに再度向かいました。案の定、ホームセンターに着くまでの間に娘は寝てしまいました。駐車場についても起きません。15分ほどそのまま駐車場で車から降りずにそっとしておきました。目を覚ました娘に「着いたよ。買いに行く?それとも家に帰る?」と聞くと「家に帰る」という返答し、また眠りにつきました。やっと娘のギャーギャーも治まり、無事に家に帰ることが出来ました。
これは私たちのビジネスにも通じる考え方です。
相手が本当に「望んでいること」「悩んでいること」「解決したいこと」は何なのか?
それをちゃんと理解し、相手に提供出来ているか?
飲食店で言えば、お客様は必ずしも「美味しいものを食べに来ているわけではない」のです。
「同窓会」と言う利用目的で来店しているのならば、「久しぶりに会う昔の仲間との楽しい時間」を望んでいるのです。料理はあくまで引き立て役でしかありません。
記念写真を撮ってあげたり、もし、当時の先生が来るのであれば、サプライズをお手伝いしてみたりするのです。
誕生日などの「記念日」での来店であれば、「誕生日のデザートプレート」を用意したり、記念写真を撮ってあげたり、その写真撮影用に帽子やメガネなどの誕生日盛り上げグッズ(100円ショップで売っているやつ)を貸し出したりするのです。
テレビや雑誌に取り上げられた飲食店ばかりに行く人たちがいます。
こういう人たちは「その店の美味しい料理が食べたい」わけではありません。
「話題の店に行ってきた」ということを友達に自慢したいのですね。写真をバンバン撮ってSNSにアップするのです。つまり自慢することが目的なのです。
もう一度言います。
お客様は「美味しい料理を食べに来ているわけではない」のです。
私たち飲食店の人間は、お客様が「望んでいること」「悩んでいること」「解決したいこと」をしっかりと見極めて、それに対してどこまで答えることが出来るか?それが私たち飲食店の仕事なのです。
「あなた(料理人)が作った料理が美味しいという理由だけで来店しているわけではない」のです。
料理人は気分を悪くするかもしれませんが、これが真実です。
料理は美味しくて当たり前の時代になりました。
美味しいのはあくまでスタート地点です。
その他に何が出来るか?
それが繁盛する店としない店の差になるのだろうと思います。
春夏秋冬 旬って難しい?
今日、は8月6日です。夏真っ盛りですね。
さて、日本の季節は4つあります。もちろんみんな知っていますね。春夏秋冬です。
実はこれって、日本でのビジネスにおいてとっても大切な要素です。
「バカにしてんのか?!」と思われるでしょうが、これが実際はしっかりとビジネスに結びついていないケースが多々あります。
春・夏・秋・冬の4つ。たった4つです。単純な気がしますね。
この4つの季節に応じて、タイムリーに旬の食材(アパレルなら服)を打ち出すべきなのですが、これが実は難しいのですね。
なぜ難しいか?
そもそも旬という概念が無くなってしまっているからです。
野菜なんかそうですね。本当はどの野菜も旬があるはずですが、季節ごとの値段はともかく、一年中スーパーには並んでいます。夏のトウモロコシや枝豆も、秋のさつまいもも一年中手に入ります。輸入物の増加と、保存技術・栽培技術の向上が原因です。旬の野菜が何なのかさっぱり分からなくなってしまいました。分かるのは、せいぜい「まつたけ」くらいなものです。
日本料理の超高級店ならいざ知らず、それ以外の一般的な飲食店は「旬」を打ち出してもあまり売上アップには大きく貢献しなくなってしまいました。
どういう打ち出し方をするか?
これってとても重要です。
旬の野菜を打ち出すのも良いかもしれませんが、前述したとおり、既に旬の概念がない時代ですから、はたしてどこまでお客様に響く(売り上げ貢献する)か不明です。
それよりも、「夏なら冷たいもの」、「冬なら温かいもの」と言うように打ち出した方が分かりやすく、お客様に伝わります。
つまり、「お客様が困っていること・解決したいこと」を見つけ出し、「こうすれば解決しますよ」という提案をする方がよっぽど大事ですし、売り上げにつながります。
あまり、旬の食材にこだわりすぎるのも良くないのですね。年間通して手に入る食材なわけですから、「今が旬なんですよ」と打ち出しても思ったほど効果はないのが実情です。つまり単に店のエゴ・自己満足になってしまう場合が多いというわけです。
ということで、今私の店も秋冬の商品構成について、悩んでいます。うーん、うーん。どうしよう。
実際はその「商品そのもの」というよりも、その「商品をどう打ち出すか」が重要なのです。どんなに良いものを開発しても、売れなければその商品は存在しないのと同じだからです。
さて、そんなこんなで今夜も徹夜コースかしら?
名古屋のレゴランドに行ってみて感じたこと
どうもどうも。お久しぶりです。7月の後半から幼稚園の娘が夏休みに入り、毎日バタバタしております。ブログの更新がこんなに開いてしまいましたが、今日も張り切っていきますね。
先日、2連休を頂いたので、名古屋に住んでいる弟のところに遊びに行きました。と言っても、弟は仕事で東京に出張だったので、実際には弟には会っていません。入れ違いですね(笑)。弟の奥さんと子供がいる自宅にお邪魔しました。せっかく名古屋に来ましたので、「そうだレゴランドに行こう!」となるわけです。ということで、レゴランドに行って参りました。
まず、チケット代はいくらだったか?
3名家族で¥17400円。
7日前までの事前購入の値段です。通常より4400円お得になるそうです。
高いような気がします。同じ構成(大人2名、子供1名)でディズニーは19600円ですから、あまり変わりませんね。
さて、実際のレゴランドの園内はどうだったか?
対象年齢が12歳までを想定しているテーマパークです。なので、そういうアトラクションが大多数です。詳しい内容は私が書くまでもなく、ネットでいくらでも出てくるので、そちらに譲りますね。
結果から言うと
12歳までの子供がいるファミリー層にとっては、日本のテーマパークの中で一番良いと思います。
多くのテーマパークのアトラクションは年齢制限や身長制限があったりします。レゴランドは12歳までの子供をターゲットにしているので、当然その制限が緩いです。小さい子が乗れるものがなければ、意味がありませんからね。
5歳と1歳の子供がいる私たち家族も、もちろん大満足でした。
では、何故ネット上で、レゴランドは酷評なのか?
単純です。「ターゲットでない人たち」が行ってしまっているからです。
つまり
「12歳までの子供がいるファミリー層ではない人たち」のことです。
「ディズニーやUSJなどに大人同士で行く人たち」にはそもそも向いていないのです。こういう人たちはターゲットではないわけですね。
ターゲットを明確に設定しているにもかかわらず、ターゲットではない人たちが来てしまう。こういうことって良くあることです。
私たち飲食店も「目先の売り上げが欲しいから、ターゲットではない人でも受け入れてしまう」ことって多いです。ターゲットでない人が入り口の扉を開けた瞬間に「あなたは当店がターゲットとしているお客様ではないのでお帰り下さい」と門前払いは出来ないですもんね。
重要なのはターゲットではないお客様が来たときに、どうするかです。
今回は受け入れるのはしょうがないとしても、次回は来ないように仕向けないといけません。でないと、本来ターゲットとしている優良顧客までも、あなたの店に来なくなってしまうからです。
考えてください。
「静かで大人な雰囲気を売りにしたダイニングバー〇〇〇(店名)」があなたは大好きで常連です。「静かでゆったり出来て、上質な時間を過ごせる」と思って通っていた飲食店に、賑やかな(うるさい)大学生が来るようになったら、あなたはどうしますか?私だったら、もうこの店には行かなくなります。
つまりそういうことです。
レゴランドは今はまだグランドオープンしたばかりですから、望まないお客も多く来場しているのだと思います。酷評も多いかもしれませんが、今は堪えるしかないですね。きっと、だんだんとターゲットとしているお客様が増えてくるはずです。不要な客をどんどん切っていけば、レゴランドは商業的に成功すると思います(と言っても、少子高齢化だから子供をメインターゲットにするのはあまり得策ではないかもなあ。アジアの観光客をどれだけ引っ張ってこれるかがキーポイントだと思う。実際、肌感覚だけど10%は中華圏のお客だったように感じました)。
がんばれ!レゴランド!
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今日のまとめ
ターゲットの明確化が大切
ターゲットじゃない客をバッサリ切る
ターゲットのお客様は徹底的にえこひいきする
ゴールを決めること
最近、自宅のリフォームをしました。ほぼフルリフォームです。せっかくなんで、面白いことがやりたくて、リビングの壁の一部にボルダリングが出来るエリアを設置しました。そのボルダリングを登っていくと、子供たちだけが入れる秘密基地(ロフト)があるのです。一応、大人は入れないことになっています。ねっ面白いでしょ。
ボルダリングを設置したら楽しかったらしく、5歳の娘ちゃんが「ボルダリングを本格的にしたい」と言い出しました。調べてみたら近くにボルダリングが出来る施設が2か所あるのですね。これは行かねばと思い、車を飛ばして早速行ってみたのです。
結論から言いますと、娘だけじゃなく私もハマってしまいました。
「単順に上まで行けばいいんでしょ」と思っていたのですが、実はちゃんとルールがあるのですね。ます、スタートとゴールが決まっています。次に、クライミングホールド(手で掴んだり、足を乗せる突起物)には赤・青・緑・ピンク・黄色・白・黒など色んな色があるのですが、その中のひとつの色だけ(手も足も!)を使ってゴールまで行くのです。やる人によって、ゴールまでの道は何通りにもなります。これがボルダリングの醍醐味の一つなんだろうと思います。
さて、「スタートとゴールが決まっている」と申しました。これは私たちのビジネスにも同じことが言えますね。
「スタートとゴール」をちゃんと決める。これってとっても重要です。
「スタート」とは「自分たちのビジネスが、今どの位置にあるのか」ということ。
「ゴール」とは「自分たちの目指すものは何なのか」ということ。
簡単に言うと「現状と目標」ですね。
「何だそんなことか」って思うかもしれませんが、これがちゃんと設定出来ていません。
ほとんどの場合、曖昧模糊として、明確な目標を持っている経営者は少ないです。
経営者の明確な目標があって、それを全従業員が共有出来ていて、それに向かって従業員全員が日々切磋琢磨する職場は強いです。どんどん物事が進んでいきますね。従業員もやる気に満ち溢れキラキラしています。
つまり、「ゴールが決まっている」からこそ、そのゴールに向かって「どういうルートで達成しようか」を考えるのですね。どういうルートかは人それぞれですが、最終的にはゴールにたどり着けば良いのです。
「ちゃんとゴールを決めること」が経営者の最も重要な仕事なのだなあと、ボルダリングをしながらぼんやり考えていたのでした。
全く新しいアイデアなんて出てこない。全ては順列組み合わせでしかない。
そうそう、そうなんですよ。諦めてください。
全く新しいアイデアなんて出てこないのですよ。
これが理解できないと
「俺は今まで誰も見たこともないような新しいことをやるんだ」
なんてことを平気で言っちゃうわけです。
こういう人は、何ひとつ成し遂げないまま確実に消えていきます。断言します。
私たちは
「想像できることは必ず実現できます」
想像できることって、必ず過去に似たようなもの、似たような体験があるからですね。
一方、私たちは
「想像できないことは絶対実現できません」
当たり前ですね。
だって過去に見たことも体験したこともないのです。だから、想像できないんですもん。
そう、
もう全ての基礎となるアイデアは出尽くしているのです。
音楽で言えば、ビートルズが全てをやってしまいました。セールスだけ見れば、ビートルズを超えるバンドはオアシスなど沢山いるかも知れません。しかし、ロックの技法と言う観点から見ると、ビートルズは全てをやりつくしたといっても過言ではありません。その点から考えると彼らを超えるバンドはひとつもありません。未来永劫ありません。だからこそ、ビートルズは偉大だし、今だにほぼすべてのミュージシャンはみんな彼らを崇拝するわけです。
もう一度言います。
アイデアは全て出尽くしています。
私たちはその過去の偉人たちが残してくれた偉大なアイデアを勉強し、無数にあるアイデアの中から最適なものを複数選び出し、組み合わるのです。
そうすることによって、オリジナリティーが出るのです。
最近話題の「ボルサリーノ関さん」をご存知ですか?
テレビで見た方も多いでしょう。芸人であり、料理研究家みたいな感じの方です。
「開運飯」と称し、「食べると人生が変わる」という謳い文句で、レシピ本を出版したり、テレビにも出まくっていますね。
全く新しく見えますが、これなんかは典型的ですね。
だって、作っている料理は今までと何ら変わらない普通の料理です。
目新しいものはひとつもありません。
そこに風水やら陰陽五行説やらを組み合わせただけです。
でもこれがスゴイのですよ。
今までこの組み合わせをした人がいなかったのです。マスコミもこぞって取り上げました。(実際にはこういうのは過去にもありました。マクロビオティックなんかもそうなのかな?でも今一つ話題にならなかったなあ)
つまり、
縦と横、何と何を組み合わせるかが重要なわけです。
というか、それしかないのです。
今日のまとめ
今までにない全く新しいアイデアは絶対生まれません。
過去の成功事例をひたすらインプットするのです。
インプットを圧倒的にし、それを絶妙に組み合わせて新しく見せ、アウトプットした人が成功します。